今こそ知りたい、東京優駿のすべて
日本ダービーの大事なことから、歴史や舞台といった細かいところまで必要なすべてのことをご紹介します。

東京優駿は、通称「日本ダービー」として知られている、府中市の東京競馬場で開催されるサラブレッドのフラットレースです。日本ダービーは、毎年5月下旬頃から6月上旬頃に開催されます。

日本のG1レースの中でも最も権威のある大会のひとつで、世界的にも多くのメディアに取り上げられています。この記事では競馬初心者の方に向けて、東京優駿を始めとしたG1レースとその詳細についてご紹介いたします。

初開催年 1932年
場所: 東京都府中市東京競馬場
レースの種類: サラブレッドフラットレース

 

東京優駿はどのくらい大規模なイベントなのか

 

東京優駿は日本の三冠の2番めのレースです。皐月賞の後で、菊花賞がそれに続きます。正賞は以下のとおりです。

  1. 内閣総理大臣賞
  2. 日本馬主協会連合会会長賞
  3. 東京馬主協会賞
  4. 朝日新聞社賞(騎手賞)

東京優駿の賞金総額は4億3200万円を超え、2020年時点で世界一の賞金総額を誇ります。東京優駿を観戦しているのは日本人だけではありません。ヨーロッパ、アメリカ、香港など世界各地で観戦されています。

 

東京優駿の歴史

 

東京優駿は1932年にJRAによって創設され、「日本クラシック」のひとつとして知られています。菊花賞(1938年)、皐月賞(1939年)よりも先に開催されました。2001年までは日本で繁殖した馬のみに参加資格がありました。

その間も日本人調教師による調教を受けていなければなりません。JRAは2010年にようやく外国人調教師の参加を認めるようになりました。参加者の出自以外は、東京優駿の形式に大きな変化はありませんでした。東京優駿は今でも芝の上を走る左回りの2400mのレースなのです。

 

東京優駿とはどのようなレースなのか

 

上記でも述べたように、東京優駿は世界最大級のG1レースです。左回りの芝コースで、2400mのフラットレース形式です。最大で18頭立てとなっています。

フラットレースは、競馬において最も一般的なタイプのレースです。「芝」はレース上の表面のことです。北米のトラックはダートであることが多いのですが、ヨーロッパやアジアのほとんどの競馬のトラックは、短く刈られた芝の上で行われています。トラックは標準的な楕円形となっています。

東京優駿はハンデ戦でもあります。このルールでは、各馬の生得の力やその成長過程が成績に影響を与えないようにしています。日本ダービーは、どの馬が一番運が良いかを競うレースとはいえ、三冠レースの他のふたつはスピードと強さを測ります。入賞馬には、獲得賞金に応じた重量ハンデが与えられます。決められた体重を基準に3,000円ごとに1kgのハンデを負うことになります。

 

東京優駿への参加資格を得るための条件

 

日本ダービーに参加できるのは三歳馬のみです。年齢には生まれた月や日ではなく、生まれた年のみが考慮されます。たとえば、2017年12月生まれの馬は、2020年5月の東京優駿に参加することが可能です。また、参加する馬はサラブレッドであり、JRAで育成された馬でなければなりません。余談ですが、若い牡馬は57kg、若い牝馬は55kgであることが条件となっています。未勝利馬や未出走の馬は参加資格がありません。

東京優駿の18頭に入るためには、8つの主要レースのいずれかで勝利していることが条件となります。順位の下限は、レースの種類によって異なります。東京優駿では、最も過酷なレースで5位以内に入った馬を表彰していますが、最もステークスの低いレースでは、総合優勝馬のみが表彰されます。主なレースは、予選を通過した順位の数だけ掲載されています。

  1. 皐月賞のトップ5
  2. 青葉賞のトップ2
  3. プリンシパルステークスの勝利馬

これらの合計8頭が参加できます。残りの10頭は、東京優駿への参戦宣言以前に獲得した賞金によって決定されます。合計18頭の出場馬はこのようにして決められます。

 

日本三冠

 

「三冠」とは、特定の3つのレースすべてに勝利した競走馬に与えられる名誉ある称号です。これらは3つのレースで構成されています。皐月賞、東京優駿、菊花賞です。いずれも三歳のサラブレッドの若い牡馬と牝馬のみが出走できるレースですが、それぞれハンデや距離、賞金などが異なります。その違いから、各レースに適した戦略を取らざるをえません。

1. 皐月賞(日本における2,000ギニー)
皐月賞は「スピードの試練」として知られています。2kmと比較的短いコースなので、最後までスプリントで勝負します。右回りのコースで賞金は1億8千万円〜2億5千万円程度です。毎年4月に千葉県船橋市の中山競馬場で開催されています。

2. 東京優駿(日本ダービー)

東京優駿は三冠の第2戦で、「運試し」と呼ばれています。三冠シリーズの第二戦ではありますが、今でも観客の間では最も人気があります。

3. 菊花賞(日本のセントレジャー)

菊花賞は「力試し」とも呼ばれ、三冠の第三戦です。持久力とスタミナの管理が勝負の鍵を握る長距離レースです。右回りのコースを3km走ります。三冠の最終ステージであるにも関わらず、賞金はせいぜい2億4千万円程度しかありません。毎年10月に京都競馬場で開催されています。

 

競馬史上の三冠馬

これまで三冠を狙う試みは数多く行われてきましたが、獲得に成功したのはわずか数頭に過ぎません。三冠とも三歳馬しか認めていないので、それぞれの馬が生涯に一度のチャンスしかありません。以下の7頭がこのタイトルの獲得馬です。

1. 1941年セントライト

セントライトはダークベイの毛色をした牡馬です。1938年4月1日にイギリスの父母、種馬ダイオライトと牝馬フリッパンシーとの間に生まれました。セントライトの通算成績は12戦9勝、2着2回、3着1回、獲得賞金87,400円です。ほかの主な勝利は、同年の横浜農林省賞典四歳呼馬です。1942年に引退し、セントオー、オーエンス、オーライトを算出しました。1965年12月1日に死亡し、1984年にはJRA殿堂賞を授与されました。

2. 1964年シンザン

シンザンは1961年4月2日生まれの牝馬で、母ハヤノボリはビューティフルドリーマーの血統でありながら、アイルランド産のダービー勝利馬ヒンドスタンを父としています。戦績は19戦15勝2着4回です。獲得賞金は60,219,700円です。

ほかの主な勝利は、同年に獲得したスプリングステークスなどがあります。1965年には宝塚記念、秋の目黒記念、天皇賞、有馬記念を制しました。1984年にはJRA殿堂賞を授与され、京都競馬場にはその銅像が建立されました。1966年7月13日に老衰で死亡しました。

3. 1983年ミスターシービー

ミスターシービーは、1980年4月7日生まれのダークコートの日本産サラブレッドです。両親はトウショウボーイとシービークイン。戦績は15戦8勝、2着3回、3着1回です。獲得賞金は409,598,100円です。その他の主な戦績は、共同通信杯、弥生賞、天皇賞です。始めの2戦は三冠獲得と同じ年に、天皇賞はその次の年に獲得しました。1983年には優駿賞年度代表馬を授与され、1986年にはJRA殿堂入りを果たしました。2000年12月5日に死亡。

4. 1984年シンボリルドルフ

シンボリルドルフは1981年3月13日生まれの日本産サラブレッドの牡馬です。父パーソロン、母スイートルナ。戦績は16戦13勝、2着1回、3着1回で、獲得賞金は684,824,200円です。主な勝利は、三冠制覇と同じ年に弥生賞、セントライト記念、有馬記念を制しています。1985年には天皇賞、ジャパンカップと並んで有馬記念をを再び制しました。シンボリルドルフは、1984年、1985年と2年連続で年度代表馬最優秀4歳牡馬、年度代表馬最優秀5歳以上牡馬を受賞しました。1985年にJRA殿堂入りを果たし、2011年10月4日に老衰で死亡しました。

5. 1994年ナリタブライアン

ナリタブライアンは、父ブライアンズタイムと母パシフィカスを両親として生まれた牡馬です。戦績は21戦12勝、2着3回、3着1回で、キャリアを通して1,026,916,000円を獲得しています。その他の主な勝利は、二歳時の朝日杯ステークス、スプリングステークス、有馬記念と同時期の三冠、翌2年で阪神大賞典などです。1993年にはJRA賞最優秀3歳牡馬、1994年にはJRA賞年度代表馬に選ばれ、1994年にはJRA殿堂入りを果たしていいます。1998年9月27日、胃破裂のため安楽死。

6. 2005年ディープインパクト

ディープインパクト牡の日本産サラブレッドで、2002年3月25日に生まれました。父サンデーサイレンス、母ウインドインハーヘア。戦績は14戦12勝、2着1回で、獲得賞金は1,454,551,000円です。その他の主な勝利は、三冠と同年内に弥生賞と神戸新聞杯を制しています。2006年には、春の天皇賞、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念に勝利しています。

ディープインパクトは、2005年には最優秀3歳牡馬を、2006年には最優秀4歳以上牡馬に選出されました。また2005年と2006年には年度代表馬を受賞。2008年にはJRA殿堂入りを果たしました。2019年7月30日、頚椎骨折のため死亡しました。

7. 2011年オルフェーヴル

オルフェーヴルはもっとも最近の三冠馬です。2008年5月14日生まれ、父ステイゴールドと母オリエンタルアートとの間に生まれました。戦績は21戦12勝2着6回3着2回、獲得賞金は1,344,084,000円でした。主な勝利は、2011年のスプリングステークス、神戸新聞杯、有馬記念など。また2012年には宝塚記念、フォワ賞を制覇しています。

2013年には有馬記念を再び制し、産経大阪杯でも勝利を収めながらフォワ賞を連覇しています。2011年にはJRA賞年度代表馬および最優秀3歳牡馬に選出されました。2012年には最優秀4歳以上牡馬の称号も獲得し、2015年に殿堂入りを果たしました。短い間でしたが、非常に多忙なキャリアを経て、2013年に惜しまれつつ引退しました。

 

牝馬三冠

「牝馬三冠」は、若い牝馬のための三冠です。伝統的な三冠とは異なり、このシリーズの競走馬は牝馬に限定されています。トラックの距離は短く、通常の半分の距離であることが多いです。それぞれの賞金は、メインイベントの半分から2/3であることが通常です。

1. 桜花賞

桜花賞は、牝馬三冠の前哨戦で、トラックは右回り芝1600mのコースです。毎年4月に兵庫県宝塚市の阪神競馬場で開催されます。賞金は168,900,000円となります。

2. 優駿牝馬(オークス) 

優駿牝馬は「日本のオークス」としても知られています。牝馬三冠の第2戦で、毎年5月に府中の東京競馬場で開催されます。左回りのコースで2400m、2015年時点での賞金は184,700,000円です。

3. 秋華賞

秋華賞は牝馬三冠の最終戦です。レースは右回りのコースを2000m走ります。2015年時点での賞金は199,200,000円となっています。