最も豪華で権威ある欧米圏の競馬イベントを知ろう
欧米圏の競馬業界は、力強く継続的に成長しています。 最も豪華で権威のある欧米圏で開催される競馬イベントについて、このページでご紹介いたします。

維持し続けることは挑戦と言えます。より良い未来への道を築き現在を理解するために、過去から学ぶことが役立つと歴史は教えてくれます。すべての教訓の中で学ぶべき最も注目すべきふたつのことは、文明の寿命と文化の持続でしょう。古代から王室競技として受け継がれる、競馬と呼ばれるスポーツがその良い例と言えます。

 

競馬という豊かな観戦スポーツは、スピード、持久力、才能の切磋だけでなく、揺るぎない社会文化的機関であり経済的手段でもあります。何世紀にもわたって、より良くより強く成長し続け多くの記録を残してきた競馬は、今日、活況を見せる他のスポーツによって脅かされることはあり得ません。そして、その壮大さが西側諸国の多大なる貢献によることに疑う余地はありません。

 

馬を農業や輸送に利用するという概念や慣習はアジア諸国にもありましたが、今日私たちが知っている競馬の形式は英国が創り出しました。では、競馬の大成功と長きにわたる素晴らしい評判に大きな役割を果たしているのは、英国以外でどの西側諸国だと思いますか?最も豪華で権威のある競馬イベントをこのページで見つけて行きましょう。

 

大陸における欧米競馬

 

昨今、競馬業界はアジアで急成長し競馬文化が花開いていますが、得てして世界中の競馬初心者は、英国のロイヤル アスコット、米国のケンタッキー ダービー、フランスの凱旋門賞からその一歩を始めます。世界的な舞台で強烈な存在感を持つグランドリーグと言われる有名レースは、他のすべてのレースが従う基準となっています。

 

ヨーロッパ

1. 英国

 

競馬は、英国で最も長い歴史を持つスポーツの ひとつであり、今日では二番目に観客が多いスポーツです。何世紀にもわたる軌跡があり、最も有名なレースは歳時として多くの人が待ち望み、魅力ある伝統として永続的に定着しています。主なレース形式は、フラットレースとナショナル・ハントレースのふたつです。

 

もしも、アジアの競馬文化について耳にしたことがあれば、イギリスが果たした重要な役割を理解できるはずです。植民地時代、大英帝国が競馬スポーツの形式を広め、協会やジョッキー クラブを設立し、賭けシステムを確立するための道を切り開いたことはあまりに有名です。

香港、マカオ、日本、インドの競馬は、英国が影響を与えた良い例です。 これらの国で行われる主要な競馬は、以下でご紹介する英国のイベントレースを基礎にして作られました。

 

  • イングリッシュ・トリプルクラウン(English Triple Crown )

 

日本では三冠としておなじみのトリプルクラウンは、3 つの G1 (グレード 1) クラシックから成る、3歳サラブレッドのためのフラットレースシリーズです。シーズン全勝を成し遂げることは、サラブレッド競馬界において最高の偉業であり、それを成し遂げた競走馬は世界でもごく少数です。

このシリーズと名誉ある賞は、19世紀半ばに英国と米国で始まりました。その後、競馬が合法化され人気が高まった他の国々が同様の三冠レースを開催するようになったのです。英国での3レースをご紹介しましょう。

  1. 2,000ギニーステークス(Two Thousand Guineas Stakes):競走馬たちはイギリスのニューマーケット競馬場で、1,609 メートル超えの距離に挑みます。 毎年4月下旬か5月上旬に開催されます。
  2. エプソムダービー(Epsom Derby):2,423 メートルの距離をエプソム競馬場(Epsom Downs Racecourse)で、競走馬たちが競います。毎年6月の第1土曜日に行われます。
  3. セントレジャーステークス(St. Leger Stakes):競走馬たちは、 タウン ムーア(Town Moor)で 2,937 メートルの距離を走ります。 毎年9月に開催されます。

  • ロイヤルアスコット(Royal Ascot)

 

世界で最も豪勢な競馬は米国とドバイで行われますが、英国のロイヤル アスコット競馬は間違いなく最も有名で、価値があり、エレガントなレースとして君臨します。毎年6月にイギリスのアスコット競馬場(Ascot Racecourse)で開催されます。王室メンバー、社会的エリート、有名人たちが、最も豪華でファッショナブルな衣装をまとって参加します。スポーツの壮大さ、王室の伝統、ファッションの祭典として歴史的にもあまりに有名なレースです。

 

このレースには、豪華なセットアップに加えて、世界で最も優秀で才能のある競走馬たちが集まり、数百万ポンド、つまり数億円相当の賞金を5日間にわたって競い合います。2019年には、その賞金が730万ポンド(約11億円)を超えました。

 

  • グランドナショナル(Grand National)

 

障害競走とハードルレースを合わせたレースは、英国、フランス、アイルランドでナショナルハントレーシングと呼ばれます。この種のレースの頂点にあるのがグランド・ナショナルです。7歳以上の競走馬たちが、エイントリー競馬場(Aintree Racecourse)の6,907kmの左回り芝コースで競うハンディキャップ障害競走です。

 

障害物競走で最も豪勢なのは日本の中山グランドジャンプですが、英国のグランドナショナルは、世界で最も価値のあるトップフライトのジャンプレースとして地位を保ち続けています。

 

2. アイルランド

 

各国が競馬のあらゆる部門で重要な役割を果たしていますが、その中でアイルランドは世界で最も強力なサラブレッド馬の生産者および調教師排出国のひとつであることに誇りを持っています。ですから、アイルランドが最も競争の激しい競馬イベントのいくつかを担っていることは驚くことではありません。

 

アイルランドの競馬には、フラット レース、ナショナルハントレース、そしてハーネスレースと耐久レースなどがあります。注目すべきイベントの一部をご紹介しましょう。

 

  • アイリッシュ・トリプルクラウン(Irish Triple Crown)

 

アイルランドのトリプルクラウン・シリーズは、英国のトリプルクラウンをモデルにしています。唯一の大きな違いは、第三レッグ (アイリッシュ・セントリーガー) が歳を重ねた馬に開放されていることです。このレースは、毎年カラー競馬場(Curragh Racecourse)で開催されます。

  1. アイリッシュ2,000ギニー(Irish Two Thousand Guineas Stakes): 毎年5月に、サラブレッドのコルトと牡馬が 1,609 メートル以上で競います。
  2. アイリッシュダービー(Irish Derby): 毎年 6 月下旬または 7 月上旬に、2,414 メートルの距離で競います。
  3. アイリッシュ・セントレジャー(Irish St. Leger): 毎年9月に行われる、3歳以上のサラブレッドが参加するこのレースには、 2,816 メートの距離を走ります。

  • アイリッシュ・グランドナショナル(Irish Grand National)

 

トリプルクラウンと同様に、アイリッシュ・グランドナショナルは英国のグランド ナショナルに相当します。これは、5歳以上のサラブレッドが 5,834 メートルの距離を走るグレードAのハンディキャップ レースです。ミース州のフェアリーハウス競馬場(Fairyhouse Racecourse)でイースターマンデー(復活祭翌日の月曜日)に開催されます。

 

3. イタリア

 

競馬はイタリアの誇る伝統的なスポーツです。フラット競馬のほとんどは G2とG3 に分類され、イタリア・トリプルクラウンシリーズの3レッグも含まれます。

 

  • イタリア・トリプルクラウン(Italian Triple Crown)

 

3レースのうち2レースがローマのカパンネッレ競馬場(Capannelle Racecourse)で開催され、3レース目のみミラノのサン・シーロ競馬場(San Siro Racecourse)で開催されます。

 

  1. プレミオ・パリオーリ(Premio Parioli:):G3フラットレースで、3歳のサラブレッド・コルトのみが参加できます。 競走馬たちは毎年4月にカパンネッレで 1,600 メートルの距離を競います。
  2. デルビー・イタリアーノ(Derby Italiano): 3歳のサラブレッドのコルトと牝馬の両方が参加できるG2 フラット競馬で、2,200 メートルを走ります。毎年5 月にカパンネッレで行われます。
  3. セント・リーガー・イタリアーノ(St. Leger Italiano): G3 フラット競馬で、3歳以上のサラブレッドが参加できます。 サン・シーロで毎年10 月に開催され、競走馬たちは 2,800 メートルの距離を走ります。

  • パリオ・ディ・シエナ(Palio di Siena)

 

英国同様、イタリアにおいても競馬は文化活動として盛んで、競馬イベントは盛大な祭りとして祝われます。とどろきわたる群衆の歓喜を体験し、パリオ・ディ・シエナにある競馬場の急なコーナーを横切る名馬たちを目撃しましょう。このレースは、イタリアの競馬カレンダーの中で最も大きく壮観なイベントとして待ち望まれます。

 

年に2回行われるこのイベントは、地元でイル・パーリオ(Il Palio)とも呼ばれ、1回は7月2日、もう1回は8月16日に行われます。競走馬たちは、芝もダートトラックも走りません。その替わりに、しっかりとした土壌でできているカンポ広場(Piazza del Campo)を3周にわたって走ります。

 

4. フランス

 

ヨーロッパで最も豪華なレースイベントと数多くのレース競馬場を有するフランスは、欧州競馬の本拠地です。年間約7,000回のギャロップレース、フラットレースからジャンプレースまでが開催されています。ジャンプレースには、ハードル、障害物競走、クロスカントリーなどの分野が含まれます。また、その会場として155以上の競馬場があり、さらに100の競馬場がハーネスレース用に用意されています。

 

  • フレンチ・トリプルクラウン(French Triple Crown )

 

フランスの三冠、トリプルクラウンは、英国のトリプルクラウンに最も近いシリーズのレースで、その参加資格も似ています。 3つのG1レッグは次のとおりです。

  1. プール・デッセ・デ・プーラン(Poule d'Essai des Poulains): この G1フラットレースは、シリーズで唯一、3歳のサラブレッドのみが参加できるレッグです。競走馬たちは 、毎年5月にロンシャン(Longchamp)で1,600メートルの距離を走ります。
  2. ジョッケクルブ賞(Prix​​ du Jockey Club): 英国のエプソムダービーに相当するレースです。毎年6月初旬にシャンティイ(Chantilly)競馬場で 3歳のサラブレッドのコルトと牝馬が 2,100 メートルの距離を走ります。
  3. パリ大賞典 (Grand Prix de Paris) : トリプルクラウン第3戦もロンシャン競馬場で毎年7月に開催されます。3歳のサラブレッドのコルトと牝馬が 2,400 メートルの距離で競います。

  • 凱旋門賞(Prix de l'Arc de Triomphe)

 

1920 年に創設された凱旋門賞は、ヨーロッパで最も豪華で権威のある全年齢馬のレースとして地位を確立してきました。挑戦する馬たち(去勢馬を除く) は、ロンシャン・レースコースの右回りの2,400 メートル芝コースで競います。通常、毎年10月の第1日曜日に行われます。

 

このイベントの永続的品格は、世界中から高度に訓練されたサラブレッド、才能のある騎手、お金持ちのスポンサー、そして巨額な賭けを引き付けて止みません。

 

北米

5. アメリカ


私たちが今日知っている競馬を始めたのは英国ですが、アメリカにおいての競馬は別のスポーツ産業と言えるでしょう。それは他に類を見ない誇り高い巨人と言えます。アメリカの競馬は、世界で最も裕福なレースのひとつであり、最高の騎手と競馬場、参加者数を誇り、また、主要なサラブレッド輸出業者の本拠地でもあるのです。

 

  • アメリカ三冠レース(United States Triple Crown)

 

英国に並ぼうと、名誉ある三冠レースは米国でも始まりました。実はこの権威ある3レースは、メディアがその名前を広めるずっと前から存在していたのです。シリーズに含まれるレースをご紹介しましょう。

  1. ケンタッキーダービー(Kentucky Derby): シリーズ最初のレースであるだけでなく、米国の競馬文化を代表する象徴的な顔的レースでもあります。古典的で名高いこのイベントは、世界のチャンピオン競走馬、調教師、騎手を魅了し続けます。 毎年5月の第1日曜日に、ケンタッキー州ルイビルにある超人気のチャーチルダウンズ(Churchill Downs)競馬場で、1 1/4 マイル (約 2,011 メートル) の距離で競います。
  1. プリークネスステークス(Preakness Stakes): 「ミドルジュエル(真ん中の宝石)」とも呼ばれる第2レグは、ボルチモアのピムリコ レース コースの左利きダートトラックで5月の第1土曜日に開催されます。その距離は 1と 3/16 マイル (約 1,911 メートル) です。

  2. ベルモントステークス(Belmont Stake): 三冠第3のレースは、シリーズ最長の距離である 1と1/2 マイル (約 2,414 マイル) であることから「 The Third Jewel第三の宝石)」および「The Test of the Champion(チャンピオンの試練)」というニックネームが付けられています。プリークネスステークスからわずか 3 週間後の6月第1土曜日または第2土曜日に、ニューヨークのベルモントパークで開催されます。

  • ペガサス ワールドカップ(Pegasus World Cup Invitational Stakes)

 

オーストラリアのジ・エベレストとアラブ首長国連邦のドバイワールド カップと並んで、ペガサスワールドカップは世界で最もリッチなステークスレースのひとつとして知られています。 2017 年の初開催では、1,200 万ドル(約13億)の資金が投じられました。このイベントは、4歳以上のサラブレッドが参加できます。競走馬たちは、フロリダ州ハランデールビーチのガルフストリームパークで1と1/8 マイル (約 1,810 メートル) の距離で競い合います。

 

  • ブリーダーズカップ・クラシック(Breeders’ Cup Classic)

 

一連のレースは三冠だけにとどまりません。ブリーダーズカップ・リミテッドの管理下で、米国にはブリーダーズカップ世界選手権があります。これは、2 日間のG1 サラブレッド競馬シリーズで、競馬の初心者が競馬というスポーツについて学ぶのに理想的なイベントと言えます。

 

最後にご紹介するイベントは、トリプルクラウンの非公式第4戦とも呼ばれるブリーダーズカップクラシックです。3歳以上のサラブレッドを対象としたG1 WFA (ウェイト・フォー・エイジ) レースで、 1 と1/4 マイル (約 2,011 メートル) のダートコースを走りでます。

 

会社の規則により別会場で開催されるため、常設の競馬場はありません。 多くの場合、毎年10月下旬または11月上旬に予定されます。