人気競走馬大全

競馬の歴史は長く、人気のある競走馬は数え切れません。実際、これらの馬のほとんどが現役時代に多額の賞金を稼いでいます。中には同じ血統に連なる馬もいるのです。

血統とは

競走馬の血統書とは基本的には馬の家系図のことです。広告やカタログ、牧場のパンフレットなどにもすべて記載されています。

血統についての最もすばらしいところは、それがクラスに応じて馬の能力を判別できるということです。また、それがレースの勝率やオッズを左右するのです。

人気のある競走馬

競馬とくれば、誰にでもお気に入りの競走馬がいます。頻繁に賭けることがなくても1頭くらいはあるでしょう。ここでは、歴史上最も人気のある競走馬をご紹介いたします。

シービスケット

:ハードタック

父の父:マンノウォー

:スウィングオン

母の父:ウィスクブルーム

:種牡馬

獲得賞金:¥46,234,356$437,730)

毛色:鹿毛

シービスケットが最初の勝利を上げるまでに、17敗しています。幸いなことに、ジョン・”レッド”・ポラードがその騎手になると、シービスケットは連勝をし始めました。

シービスケットのキャリアの頂点は、1937年の三冠戦でのウォーアドミラルとの一騎打ちでした。足の怪我でジョニーが鞍上にいなかったにもかかわらず、シービスケットは最大のライバルを打ち倒すことができました。

とりわけ注目すべきは、シービスケットは2003年にトビー・マグワイア、クリス/クーパー、ジェフ・ブリッジスが出演した映画に登場しているということです。

セクレタリアト

:ボールドルーラー

父の父:ナスルーラ

:サムシングロイヤル

母の父:プリンスキロ

:種牡馬

獲得賞金:¥139,085,211($1,316,808)

毛色:栗毛

ビッグ・レッドの愛称で知られているこの馬は、史上最高のサラブレッドの1頭として知られていました。セクレタリアトは25年ぶりに三冠を達成し、エクリプス賞を5回受賞、ホース・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、1974年には全米競馬博物館と殿堂入りを果たしました。

マンノウォー

:フェアプレイ

父の父:ヘイスティングス

:マフバー

母の父:ロックサンド

:種牡馬

毛色:栗毛

獲得賞金:$249,465

シービスケットの人気以前から、マンノウォーは常に1番人気でした。彼は1920年代の競走馬の中では最も知名度が高い馬の1頭でした。戦績としては、マンノウォーは1919年から1920年にかけて、21レース中20勝を挙げています。

シアトルスルー

:ボールドリーズン

父の父:ボールドネシアン

:マイチャーマー

母の父:ポーカー

:種牡馬

毛色:黒鹿毛

獲得賞金:¥127,669,266($1,208,726)

当時の他の競走馬と比較しても、1977年のシアトルスルーに匹敵する馬はいませんでした。この年、シアトルスルーは三冠を始め6つの大会を制しました。この年の成績はほとんどパーフェクト9でした。

シアトルスルーはホース・オブ・ザ・イヤーに選出され、ブラッドホース誌の「20世紀の米国産競走馬トップ100」にも掲載されました。

ジャスティファイ

:スキャットダディ

父の父:ヨハネスブルグ

:ステージマジック

母の父:ゴーストザッパー

:種牡馬

毛色:栗毛

獲得賞金:¥401,156,154($3,798,000)

ジャスティファイが1番人気の理由は、2019年の3歳馬で唯一の三冠馬であるからです。しかし、違法薬物であるスコポラミンが検出されました。

スコポラミンは、パフォーマンスを高める薬物です。医療分野では、乗り物酔いや吐き気、嘔吐の治療に使用されています。

フライングフォックス

:オーム

父の父:オーモンド

:ヴァンパイア

母の父:ガロピン

:種牡馬

毛色:鹿毛

獲得賞金:¥4,962,587(£40,096)

フライングフォックスは、1899年の英国三冠レースで優勝したイギリスのサラブレッドです。フライングフォックスはフランスでも3度、チャンピオンサイアーとなりました。実際のところ、最も有名な競走馬の1頭です。

ファーラップ

:ナイトレイド(イギリス)

父の父:ラジウム(イギリス)

:エントリーティ(ニュージーランド)

母の父:ウィンキー(イギリス)

:騸馬

毛色:栗毛

獲得賞金:¥9,065,946(£A66,738)

ファーラップは、雷を意味するタイ語の名前です。驚くべきことにファーラップは、ハリー・テルフォードを鞍上に迎え、オーストラリアの競馬界を席巻しました。

ファーラップは52レースのうち、37勝を挙げましたが、1932年に謎の死を迎えました。負けるのを恐れたアメリカのギャングに毒殺されたという噂があります。

レッドラム

:クオラム

父の父:ヴィルモリン

:マレッド

母の父:マジックレッド

:騸馬

毛色:鹿毛

獲得賞金:¥18,120,775(£146,409.80)

映画「シャインニング」とは関係ありませんが、レッドラムは1970年代に競馬ファンの心を鷲掴みにした競走馬です。レッドラムは生まれながらにして難病の骨の病気を患っているにも関わらず、グランドナショナルのタイトルを3度も獲得しました。

2002年、グランドナショナルでの優勝は競馬史上24番目の快挙と称賛されました。

スペクタキュラービッド

:ボールドビッター

父の父:ボールドルーラー

:スペクタキュラー

母の父:プロミストランド

:種牡馬

毛色:芦毛

獲得賞金:¥293,782,310($2,781,608)

スペクタキュラービッドは、キャリアを通して36レース中26勝を挙げていることから、人気馬の中でも成功した部類と評価されています。実際3シーズンともエクリプス賞を受賞しています。1980年にはアメリカンホース・オブ・ザ・イヤーに選出されました。

ゼニヤッタ

:ストリートクライ

父の父:マキャベリアン

:ヴァーティジニュー

母の父:クリスエス

:牝

獲得賞金:¥771,480,521($7,304,580)

毛色:黒鹿毛

20レースのうち、ゼニヤッタはたった1敗しか喫していません。2009年のブリーダーズカップ、ベルモントステークス、ケンタッキーダービーを制したのが最大の功績です。驚くべきことに、「レースの女王」とも呼ばれています。

日本の人気競走馬

ディープインパクト

:サンデーサイレンス

父の父:ヘイロー

:ウインドインハーヘア

母の父:アルザオ

:種牡馬

獲得賞金:¥1,454,551,000

毛色:鹿毛

ディープインパクトが人気になったのは、国内G1レースで7勝、日本三冠を達成したからです。これらの実績はさておき、ディープインパクトは世界で最も力のある種牡馬の1頭として評価されていました。さらに7年連続(2012年〜2018年)で日本のチャンピオンサイアーの冠を獲得しています。

実績をご紹介します

2005年JRA賞最優秀3歳牝馬

2005年、2006年JRA賞年度代表馬

2006年JRA賞最優秀4歳以上牝馬

エルコンドルパサー

:キングマンボ

父の父:ミスタープロスペクター

:サドラーズギャル

母の父:サドラーズウェルズ

:牡

獲得賞金:¥376,078,000

毛色:黒鹿毛

エルコンドルパサーは、1998年のNHKマイルズカップで優勝した日米のサラブレッドです。翌年には、サンクルー大賞とフォワ賞でも優勝しています。

繁殖牝馬として引退しましたが、腸捻転の手術により死亡しました。

実績をご紹介します。

1998年JRA賞最優秀4歳牡馬

1999年JRA賞最優秀5歳以上牡馬

1999年JRA賞年度代表馬

ナリタブライアン

:ブライアンズタイム

父の父:ロベルト

:パシフィカス

母の父:ノーザンダンサー

:牡

毛色:黒鹿毛

獲得賞金:¥1,026,916,000

ナリタブライアンは実は「20世紀の名馬」と称されています。驚きなのは、ナリタブライアンが世界トップの賞金王であったことです。1994年の三冠3連勝は、すべてナリタブライアンに奪われたのでした。

実績をご紹介します。

1993年JRA賞最優秀3歳牡馬

1994年JRA賞年度代表馬

1994年JRA賞最優秀4歳牡馬

シンボリルドルフ

:パーソロン

父の父:マイリージャン

:スイートルナ

母の父:スピードシンボリ

:牡

毛色:鹿毛

獲得賞金:¥684,824,200

シンボリルドルフは、国際的な競馬の舞台に乗り込む前から80年代中頃のスーパースターとして知られていました。シンボリルドルフはスターであると同時に、年度代表馬に2度選出され、G1を6回勝利しています。

実績をご紹介します。

1984年JRA賞最優秀4歳牡馬

1984年、1985年JRA賞年度代表馬

1985年JRA賞最優秀5歳以上牡馬

ロードカナロア

:キングカメハメハ

父の父:キングマンボ

:レディブラッサム

母の父:ストームキャット

:種牡馬

獲得賞金:¥232,295,711

毛色:鹿毛

ロードカナロアといえば、2011年に初戦を飾ったスプリンターのスペシャリストとして知られています。京都競馬場で開催されたG3京阪杯でのことです。翌年には世界に通用する競走馬として評価されました。

実績をご紹介します。

2012年、2013年JRA賞最優秀短距離馬

2013年JRA賞年度代表馬

競走馬の種類

競馬の世界で最も人気のある競走馬に精通していることは当然ですが、通常、レースごとに見られる馬の種類を知っておいたほうがいいでしょう。

サラブレッド

最も有名な品種です。このタイプは、スピードと俊敏さで知られています。サラブレッドを純血種と勘違いしている方もいるかもしれません。しかし、すべてのサラブレッドが純血種というわけではありませんし、純血種のすべてがサラブレッドというわけでもありません。

サラブレッドが適している種目は以下のとおりです。

ショージャンプ

馬術

ショーハンティング

ロデオ

ポロ

アラビア種

レースに対応できる品種として認知されるようになったタイプの馬です。アラビア半島原産で、中東で最も古い品種のひとつとしても知られています。アラビア種の馬は耐久レースにも向いています。

この血統は、砂漠の過酷な環境に耐え、長距離のトレッキングを得意としています。ほかの品種に比べて、額が広く、目と鼻の穴が大きく、マズルが小さいのが特徴です。

クォーター馬

力強さとがっしりとした外見で知られている品種です。短距離レースでそのスピードを発揮できます。通常、筋肉質な身体、短い頭、広い胸、丸みを帯びた力強い後ろ脚が特徴です。

スタンダードブレッド

18世紀に北米で初めて開発された品種です。この馬は馬具レースにも向いています。

スタンダードブレッドにはトロッターとペイサーの2種類があります。

馬齢と用語

競走馬は年齢に応じて記載されています。殆どの場合は、その馬がレースに出る資格があるかどうか判断されるためにも使用されます。

Colt(コルト)

4歳牡馬のことです。

Filly(フィリー)

4歳牝馬のことです。

Mare(メアー)

5歳以上牝馬のことです。

Sire(サイアー)

父親のことを指します。

Dam(ダム)

母親のことを指します。

Broodmare(騸馬)

繁殖に使われる牝馬のことを指します。

Broodmare Dam(ブラッドメアーダム)

その子孫が騸馬である牝馬のことを指します。

Yearlings(1歳馬)

1歳の馬のことです。

Foal(フォール)

1歳以下の子馬のことです。

Gelding(去勢牡馬)

気性をなだめるために去勢された牡馬を指します。

Maiden(メイデン)

未勝利馬のことを指します。

Progressive(プログレッシブ)

能力が向上している馬を指します。

Miler(マイラー)

1マイル以上の距離のレースを得意とする馬のことです。

On the Bit(オン・ザ・ビット)

しっかりとはみ受けされている馬を指します。「オン・ザ・ブライドル」と呼ばれることもあります。

Off the Bit(オフ・ザ・ビット)

騎手に尻を叩かれている馬を指します。「オフ・ザ・ブライドル」とも呼ばれます。

Stayer(ステイヤー)

1マイル、6ハロン以上の距離のレースを好む馬のことを指します。

Backward(バックワード)

年齢の割に肉体的に未熟な馬を指します。

Banker(本命馬)

最も勝つ可能性が高い馬を指します。

Sprinter(スプリンター)

短距離レースを好む馬を指します。

これらの馬が想像以上に稼いでいるというのは驚くべきことでしょう。その理由は、疑いようもなく、そのスピードと敏捷性、強さにあります。資質はもちろんのこと、騎手や調教師、馬主も馬の総獲得賞金に貢献しているのです。

競馬の人気が続く中、今後もさらに多くの馬がこのリストに追加されるのは間違いないでしょう。

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