大好きな競馬レースを観戦しながら、騎手になりたいと思ったことはありませんか? だれでもそう思いますよね。ご存知のように、日本のトップ騎手を排出することに特化した競馬学校があります。
競馬初心者は、JRA競馬学校に入学することができます。この学校の良いところは、騎手志望者向けの3年コースと厩務員向けの6ヶ月コースがあることです。
この学校で勉強するためには、入学試験に合格しなければなりません。また、毎年履修しなければならない必修科目があります。
必修科目をすべて終了したら、騎手免許試験を受ける必要があります。一方、厩務員はJRAの認定資格を取得する必要があります。
出走許可
意外と知られていないかもしれませんが、馬にも出走許可が必要です。実は、調教師は特定のレースに出走する馬を宣言する必要があります。例えば、ブリンカーで走ると宣言された馬は、ブリンカーをつけて走らなければなりません。
ライセンス
調教師と騎手は、ライセンスの面接を受ける必要があります。ライセンスを持っていないと、いかなるレースにも参加できません。
スターティングゲート
JRAのレースには、スターティングゲートシステムが採用されています。基本的には、レース開始時に自動的にゲートが開く可動式の柵を設置しています。
ゲートテスト
基本的には、すべての要件や申告に従うことになります。また、調教師は、馬の状態が良くない場合には、前哨戦後にJRAにその旨を伝える必要があります。
ゲートイン
JRAの規則に基づき、奇数番の馬から順にゲートインし、それから偶数番の馬のゲートインとなります。
騎手の規則
調整ルーム
参戦する騎手は、レース当日の午後9時までに、調整ルームにいなければなりません。これはレースの品位を保つためです。食事や宿泊は、すべてJRAが提供するので心配する必要はありません。
体重
レース出場のために、体重の申告は必須です。義務付けられている1キロのプロテクターを含めて申告しなければなりません。例えば、自分の体重が55キロの場合、申告する体重は56キロとなります。
安全策
レース中、すべてのジョッキーが着用するプロテクターとヘルメットは、JRA職員による検査を受ける必要があります。
尿検査
レース当日に、無作為に尿検査が実施されます。これは、騎手が禁止薬物を摂取していないかどうか確認するためです。覚醒剤や大麻、麻薬、向精神薬などが含まれます。
鞭
鞭については、パッド付きの物しか認められていません。鞭の長さが77センチとしたら、パッドは17センチ以下になってはいけません。
保険
大きなレースであっても、JRAは競走馬の保険については責任を負いません。保険をかけるのは馬主や調教師の責任となります。
馬主
自分の馬を所有するのであれば、馬主登録料10,000円と服色の登録料3,000円が必要です。
税
最初に支払う13,000円のほか、登録免許税を国に支払う義務があります。
馬主の変更
たくさんの馬を所有したいと思っても、JRAでは、1頭あたりに馬主ひとりしか認めていません。馬の所有者が新しくなった場合は、新旧の馬主はJRAに報告しなければなりません。
騎手になるには
レースで騎乗しようと思ったら、ライセンスを取得する必要があります。想像を絶する程、騎手になることは簡単なことではありません。体重を管理し、体幹を強化して、馬とコミュニケーションをとる必要があります。
プロの騎手になるには、以下のような段階を踏みます。
騎手のトレーニングプログラムや学校に参加する
競馬についての適切な教育を受けることは、独学よりも優れています。そこはあなたが競馬の隅々まで学ぶ場でもあります。
騎手のトレーニングプログラムや学校に参加することは、ライセンスを取得する上で大いに役に立ちます。
騎手課程生徒
競馬についての正式な教育を受ける時が来たら、競馬学校に入学を申請しましょう。騎手課程生徒になれないと、プロの騎手とレースで対戦できないので非常に重要です。あなたのスキル、知識、身体能力が試されます。
騎手課程生徒の条件
騎手課程生徒になったら、与えられた仕事を全てこなしましょう。あながたプロの騎手として通用するかどうか示すことになります。そのいくつかは、厩舎での作業に時間を費やしたり、別の騎手試験に合格したり、体重を管理することかもしれません。
騎手免許
騎手課程も終わり、騎手免許を取得する時期になりました。これは、騎手としての仕事を見つけたり、全国で開催される競馬に参加したりするためのものです。
成功する騎手の条件
軽い体重
騎手のほとんどが小柄であると気づいていましたか?騎手は軽いほうが馬を速く走らせることができるからです。プロの騎手の理想的な体重は50〜52キロとされています。これが、ほとんどの騎手が厳しいダイエット計画を立てている理由です。
常に鍛錬
騎乗する時は、体幹の強さが必要です。体幹を鍛えるために定期的に運動をすることをお勧めします。適切に馬を操り、誘導するために柔軟性も必要です。また、心肺能力や体幹の強化も欠かせません。
一部の騎手はフォームを維持するために、パーソナルトレーナーを雇っています。
自分で研究する
すでに競馬学校を卒業していたとしても、研究を続けることが大切です。なぜなら、馬のパフォーマンスは騎手や競馬場によって左右されるからです。また、ほかの騎手とコミュニケーションをとったり、競馬のコミュニティに参加するのも良いでしょう。
強みを探す
基本を押さえたところで、次は自分の強みを見つけましょう。成功する騎手になるためには、多くの技術と経験が必要です。基本に固執しないでください。積極的に、探求していきましょう。レースに参加するなら、戦略を練ることも重要になってきます。
競馬の種類
競馬の歴史は長いので、様々なレースの種類があります。
フラットレース
最も人気でよく見られるタイプのレースです。馬は平らな地面でレースをします。
- 2000ギニー:3歳牡馬のレース
- 1000ギニー:3歳牝馬のレース
- オークス:3歳牝馬の1マイル4ハロンのレース
- ダービー:3歳馬の1マイル4ハロンのレース
- セントレジャー:3歳場の1マイル6ハロンのレース
障害レース
このレースで、馬は障害物を飛び越えなければなりません。このタイプは、アイルランド、カナダ、アメリカ、オーストラリア、フランスでも人気があります。
繋駕速歩競走
二輪の繋駕車に乗った騎手を引っ張るレースです。繋駕車を牽引し、ギャロップは禁止されています。
耐久レース
馬の持久力が試されるレースです。信じられていることとは違い、最速の馬が勝つというよりも、耐久力のある馬が勝つ傾向にあります。時間がかかり、騎手と馬に負担があるので人気があるわけではありません。
ばんえい競馬
繋駕速歩競走に似た日本の競馬です。違いは、馬が繋駕車の代わりに重いソリを引くということです。
競走馬の血統
競馬には様々な種類があるので、それに伴い多くの種類の馬が必要とされます。そのうちのいくつかをご紹介いたします。
サラブレッド
足が長く、背中が短い、胸が深く、鼻の穴が大きく、筋肉質な体躯の種類です。競馬界で最も人気のある理由もこれです。このタイプの馬は、ポロ、ロデオ、ショーハンティング、ショージャンプにも適しています。
アラブ種
スタミナと頭の良さで知られている品種です。アラビア半島が原産であることから、この品種のスタミナが高いことが納得できます。サラブレッドに比べて、額が広く、胸が深く、筋肉質な体つきで、まっすぐの尾と鼻の穴が大きいのが特徴です。
クォーターホース
時速88キロに達する最古の品種のひとつです。筋肉質な身体、広い胸、丸みを帯びた後頭部、洗練された額などが特徴です。また頭がよく、万能な馬として知られています。
スタンダードブレッド
このタイプの馬は、繋駕速歩競走で最も人気のある品種です、トロッターパッカーとも呼ばれています。他の品種と比べて、長く引き締まった身体、しっかりとした脚、力強い肩が特徴です。またおとなしく、気性に優れていることでも知られています。
このタイプはホースショーや、トレイルライディング、ショージャンプ、ハントシートライディング、牧畜、牽引にも適しています。
フレンチトロッター
サラブレッドとノーフォークトロッターの交配種です。鞍やハーネスを着けてレースしやすい馬を作ろうという試みです。
アンダルシア種
純粋なスペインの馬の品種で、知的でおとなしく、穏やかなことで知られています。胸が深く、鼻孔が発達しており、筋肉質であることでも知られています。国政的な馬の品種はたくさんありますが、日本の在来種のいくつかをご紹介いたします・
北海道和種(道産子)
日本に現存する8種の在来馬種のうちのひとつ。北海道や青森県に多く見られます。
野間馬
愛媛県でよく見られる小型の日本の品種です。ほかの品種に比べて小柄ですが、力強く俊敏です。
御崎馬(岬馬)
宮崎県でよく見られる絶滅危惧種の馬です。
騎手についての豆知識
騎手であることは、犯罪の最高のパートナーを探す方法を見つけるようなものです。同じサイドにいて、お互いを理解しあわなければなりません。ここでは、知っておいたほうが良い興味深い事柄についてお話します。
- 騎手は、レースに出走している馬を法的に所有することはできません。その場合、騎手は必要な機材、保険、旅費および代理人の手数料のすべてを負担する必要があります。
- 騎手が勝っても取り分は少ないです。
- 1923年、フランク・ヘイズはレースの途中に心臓発作を起こし、ゴールした時には亡くなっていました。
- 初の女性騎手は、1969年のダイアン・クランプとされていますが、実際はバーバラ・ジョー・ルービンでした。
- 騎手の平均体重は49〜53キロ、平均身長は147〜167センチです。
- 最も高給取りの騎手は、ジョン・ベラスケス。最盛期には3億ドル以上稼いでいました。
成功する騎手になる方法はわかりましたか? 今度はあなたが夢を追いかける番です。