コントレイル:2019年の最優秀2歳牡馬
2019年のJRA賞最優秀2歳牡馬の受賞馬であり、2020年の無敗の日本クラシック三冠馬であるコントレイルについて詳しく解説いたします。

コントレイルは、2019年と2020年にJRAの競馬シーンを揺るがした、最も有望な2歳牝馬です。この若い馬は、日本の三冠シリーズを含む7つの主要なレースで完勝し、ずっと無敗のままです。 彼はこの偉業を成し遂げた3番目の馬です。 他の2頭はシンボリルドルフとコントレイルの父であるディープインパクトです。7戦目を終えた現在の総収入は、675,186,000円(6,425,576ドル)です。

コントレイルは、2017年4月1日にディープインパクトとロードクロサイトの間に生まれました。コントレイルのトレーナーは1歳馬の時から矢作芳人調教師です。 コントレイルには、父馬と同様に青鹿毛の真っ黒な馬体と額に白い流星があります。 唯一の違いは、コントレイルの馬体がディープインパクトの馬体と比べて非常に暗く見えることです。 コントレイルは、曇りや薄暗い照明の下では黒い馬のように見えます。 その馬体は、日光を浴びると赤茶色に輝きます。

 

キャリアの詳細

 

2019年における2歳牝馬としてのレース

 

新馬戦:9月15日

コントレイルは阪神競馬場の2019の新馬戦でプロデビューしました。馬場は芝で1,800メートルのスプリントを、1:48.90と言う記録的なタイムで勝利しました。彼はフレーヴォ、ラインハイト、ダンツサトリア、レーヴドゥロワと競いました。

2020年のセントライト記念では、4着のラインハイトとスイートピーステークスで18着のチェスナットドレスを除いて、ほとんどの馬はこれ以上のレースに参加しませんでした。 コントレイルは、デビュー直後すぐに重賞レースへ移行した最初の馬です。

 

東京スポーツ杯2歳ステークス(G3:11月16日

東京スポーツ杯2歳ステークスは阪神と同じ距離と馬場を有する東京競馬場で行われ、コントレイルは1:44.50でフィニッシュし、自身の持つ記録を破りました。これは、このレースの新記録でもあり、コントレイルの可能性を示す有望な兆候でした。

レースには、コントレイルと、父馬のディープインパクト、異母兄弟馬である2頭、アルジャンナとラインベックを含む合計8頭が参加しました。ラインベックとコントレイルの2頭がG1に移動して12月28日のホープフルステークスに参加し、アルジャンナはG3に留まりました。

 

ホープフルステークス(G1):12月28日

コントレイルとラインベックは、ディープインパクトの9番目の産駒(子供)兄弟のもう1頭、ブルーミングスカイと顔を合わせました。コントレイルとは異なり、ブルーミングスカイ は、JRAが主催していない小規模なレースにのみ参加しています。ホープフルステークスはその最初のグレードレースです。

ホープフルステークスは中山競馬場が主催し、馬場は芝で距離は2,000メートルです。合計13頭の馬が競いましたが、コントレイルは2:01:40でレースを制し、ラインベックが4位、ブルーミングスカイが7位になりました。

 

2020年における3歳馬としてのレース

 

皐月賞(2000ギニー・G1):4月19日

コントレイルは、すぐに日本の三冠の最初のレースである皐月賞に移りました。ラインベックはレースに参加していませんでしたが、この前に若駒ステークスに参加していました。レースは芝の馬場で2,000メートルとなります。このイベントには、ディープインパクトの他の息子である2頭、レクセランスサトノフラッグを含む合計18頭の競走馬が参加しました。

コントレイルは2:00.70でレースを終えました。サトノフラッグは5位、レクセランスは11位、ラインベックは15位でした。 4兄弟のうち3頭は東京優駿に参加しました。参加できなかったのはラインベックだけです。

 

東京優駿(日本ダービー・G1):3月31日

コントレイルは、他の17頭と競うため日本ダービーに出走し続けました。皐月賞の参加馬には、アルジャンナとサトノインプレッサを含む、ディープインパクトの4頭の子供達の名が出走表にありました。レースは芝の馬場で2,400メートルの長さです。

東京優駿は、日本の三冠シリーズの3戦のうち2番目ですが、最も重要なものと見なされています。それは1位の勝者に最高の賞金と栄誉が与えられるからです。皐月賞の短距離スプリントはスピードの試練であり、3番目の菊花賞は持久力の試練です。一方、日本ダービーは、JRAのG1レースの中で最もスリリングで最も人気のある大会のひとつです。

コントレイルは、前走を難なく終えました。とはいえ、サトノインプレッサやマイラプソディと競うことに苦労し時間を掛けなくてはなりませんでした。コントレイルは3位になり、彼の騎手である福永祐一は、レースを終えることだけに集中しているとコメントしました。彼らは双方とも、レースに勝つため励まし合い、最終的には最高潮でレースを終えることとなります。

福永は、コントレイルが先頭に立つと集中力を欠く傾向があることを発見しました。そのため、彼らは全速力で疾走する前に、他数頭の競走馬の後ろに留まろうとしたのです。

 

神戸新聞杯(G2):9月27日

東京優駿は3月31日に開催されましたが、次のレースであるトリプルクラウンは10月です。2005年に父馬も参加して優勝したため、コントレイルは、ディープインパクトの3頭の息子達と共に阪神競馬場の神戸新聞杯G2レースに参加しました。

ディープインパクトの子供たちが、コントレイルの記録である1:58.4(1:58.1の記録でディープインパクトに破られる)と比肩できるかを見るのは興味深いことです。しかし、2006年以降、レースのルールが変更されました。コースは2000メートルではなく、2400メートルに延長されました。レースの馬場は変わらず芝を使用しています。

新しい規則が2007年から施行され、以来、最高のタイムレコードをマークしたのはコントレイルです。2:12.5でトラックを駆け抜けました。その前の記録は2009年にイコピコによる2:24.2でした。

 

菊花賞(日本のセントレジャー・G1):10月25日

菊花賞は、日本の三冠の3番目のレースであり、スピードではなく耐久性の試練と見なされています。 レースは芝の馬場で3,000メートル以上に及びます。 合計18頭の出場馬が10月に行われる最後のG1レースに出場し、そのうち4頭がコントレイルを含むディープインパクトの子です。 これは、3歳牝馬だけと対戦する最後のG1ゲームでもあります。

コントレイルは、日本の三冠を獲得した8頭目の馬となり、3頭目の無敗の牝馬となりました。 これを行うことができた他の2頭のうち1頭は、コントレイルの父馬であるディープインパクトでした。 コントレイルはまた、2011年以来の日本の三冠の最初の勝馬でした。

 

競争馬としての血統

 

父馬:ディープインパクト

ディープインパクトは、コントレイルの父馬であり、コントレイルの名声を高めたことに大変な影響を与えたと見なされています。コントレイルは、驚くべき競走馬の血統の利点を持った中で、最も成功した馬の1頭であると言えます。しかし、彼の血が成功の唯一の要因であるならば、600頭を超えるコントレイルの兄弟たちも、彼と同じくらい幸運に恵まれたはずです。ディープインパクトの名前が、コントレイルの偉業に関して何度も言及されている本当の理由は、この3歳牝馬がディープインパクトに匹敵する唯一の産駒であるということです。

ディープインパクトは、今世紀における「日本馬のチャンピオン」と見なされています。このため、彼は国外を含む多くの牧場から種牡馬として非常に人気がありました。その結果、ディープインパクトは種牡馬として、2019年7月30日に亡くなる日までに最大800頭の産駒を残しました。そして最期は、頸部骨折の苦しみから彼を救うために安楽死の処置が取られました。

ディープインパクトの名声は、有能な競走馬で、彼の兄弟馬でもあるキタサンブラック(ブラックタイド)を上回っています。 2頭のパフォーマンスの間には明らかなギャップがあったのです。ディープインパクトが死んだとき、ブリーダーは伝説の種牡馬の代わりにキタサンブラックに注目しました。

 

母馬:ロードクロサイト

日本のレースへのわずかな参加を除いて、ロードクロサイトについてはあまり知られていません。彼女はアンブライドルズソング(父馬)とフォークロア(母馬)の産駒としてケンタッキー州で生まれました。日本へ移住する前まで、彼女はトップの牝馬の1頭でした。その後、日本のレーサーになることを目的とし購入されましたが、彼女のパフォーマンスはパッとしませんでした。

2012年は2戦2位、2戦3位で710万円を稼ぎましたが、2013年は調子が良くありませんでした。中京競馬場の3歳未勝利でレースを終え、正式に引退しました。

 

コントレイルの兄弟馬たち

コントレイルは、ディープインパクトによって産まれた9番目の産駒の1頭です。彼には合計で800頭の兄弟馬がいます。レースで正式に登録されたのは620頭だけで、そのうち553頭が日本である程度の評価を獲得しました。

コントレイルの獲得賞金総額は675,186,000円で、ディープインパクトの800頭の産駒の中で5番目に高額です。彼が、2020年のジャパンカップにまだ参加していない3歳であることを考えると、これはすでに驚くべき偉業です。

 

サトノダイヤモンド

サトノダイヤモンドは、ディープインパクトの産駒の中で865,124,000円と最高の収益を上げました。2013年1月30日に、ディープインパクトによって産まれた6頭の産駒の1頭として生まれました。コントレイルとその父馬のように、彼はほとんど茶色の毛色で、額には小さな白い星があります。馬体の色は鹿毛で、他の兄弟の毛色と比べてわずかに赤い輝きを放っています。

 彼は2018年の最終シーズンで正式に引退し、社台スタリオンステーションの種牡馬として働いています。彼の最初の産駒は、引退から2年後の2020年に生まれました。彼は2016年にJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞しましたが、父親とは異なり、他の賞を受賞することはできませんでした。

 

リアルスティール

リアルスティールは兄弟の中で3番目に高い賞金を獲得しており、総額は645,532,294円です。サトノダイヤモンドのような馬体ですが、少し暗い毛色をしています。彼はまた、ディープインパクトのように額に特徴的な白い星を持っています。2012年3月1日に生まれ、いくつかのG1および国際イベントで優勝しましたが、JRA賞を獲得するには十分ではありません。彼は2018年に正式にレースから引退し、社台スタリオンステーションの種牡馬になりました。

 

ヴィブロス

ヴィブロスは、ディープインパクトによって生み出された6番目の産駒でしたが、彼女の馬体は完全に黒く、象徴的な白い星がありません。それでも、2017年にドバイターフを完走し、キャリアを通じて785,203,273円を稼いだ有能な競走馬であることが証明されました。

彼女はまた、2017年に最優秀3歳牝馬と最優秀JRA賞を受賞しています。彼女の最終レースはドバイターフ2019で、優勝を目指しましたが、今日最も有望な牝馬の1頭であるアーモンドアイに敗れました。彼女は現在、繁殖牝馬 として働くためにレースから正式に引退しています。

 

ジェンティルドンナ

最後に、最も偉大な牝馬の存在を忘れてはいけません。現在、ディープインパクトの子供たちの中で最高の賞金を得ている記録保持者であるジェンティルドンナです。彼女はエピファネイアなどの他の有名なJRA競争馬とも競っており、現在アーモンドアイが肩を並べようと目標にしています。ジェンティルドンナはまた、父親のディープインパクトの後継者の中で最も成功した馬の1頭と見なされています。毛色は鹿毛で、家族の中で他の有名な馬たちよりも額の白い星が長くなっています。

ジェンティルドンナは、JRA賞の最優秀3歳牝馬賞(2012年)などの賞を受賞しました。彼女は2012年と2014年に年度代表馬を2回受賞しています。また、2013年と2014年にJRA賞最優秀4歳以上牡馬を2度受賞しています。父馬と同様に、彼女はJRA殿堂入りを果たしています。生涯の獲得賞金総額は1,520,253,409円に達しました。