優駿牝馬を振り返える:初期の優駿牝馬を回顧する
優駿牝馬が日本競馬界に登場してから約80年になります。 この素晴らしいトーナメントの驚異について深く知りましょう。

その長い実績を表すかのように、競馬は未だスポーツ業界の頂点にあります。数百万USドルに達する巨額の賞金と、富豪だけが維持できる高いステータスで、競馬トーナメントが世界中で開催されるのも不思議ではありません。日本では、毎年21,000以上の競馬が開催されていると推定されます。

 

トリプルクラウンとも呼ばれる三冠は、サラブレッド競馬の分野で最も評価される成果のひとつです。このレースは19世紀半ばにまずはイギリスで始まり、次にアメリカで採用されました。


日本では、中央競馬クラシック三冠と日本牝馬三冠の、2つの三冠レースがあります。後者は、伝説的な長寿トーナメント、すなわち、桜花賞、優駿牝馬(オークス)、秋華賞で構成されています。ここでは、この中から優駿牝馬の歴史80年を振り返っていきましょう。

 

優駿牝馬とは

 

左回りのコースを最初に採用した優駿牝馬(別名オークス)は、1938年にオープンし強力なパフォーマンスと優れた記録を保持し続けています。これは、サラブレッド3歳馬を対象とした国内グレード1フラット競馬で、JRA(日本中央競馬会)によって実施されています。

 

2,400メートルの距離で、桜花賞よりも800メートル長いコースです。左回りのコースは、フロントストレートの途中からスタート。東京都府中市の東京競馬場で毎年5月にシーズンがスタートします。

 

フィールドを飾り、高い評価を受けた勝馬たち……スティルインラブからデアリングタクトに至るまで、このトーナメントの名声は本物であり、同等のエプソムオークスやオークスステークスに充当します。3歳牝馬のための英国グループ(グレード)1フラット競馬で、現在まで241年の歴史を持つこのトーナメントは、5つのブリティッシュクラシックレースの中で2番目に古いものです。


日本のオークスの他には、ニュージーランド(ニュージーランドオークス)、アイルランド(アイリッシュオークス)、ドイツ(ディアナ賞)、フランス(ディアヌ賞)、イタリア(イタリアンオークス)など、国によってそれぞれのバリエーションがあります。

 

21世紀の勝者たち

 

すべての候補者が厳格なトレーニングと評価を受けていることから、2020年の優勝賞金が1億1,000万円であることは驚くことではないはずです。長年、国内の象徴的なG1イベントとして、意欲的な全騎手とトレーナーたちが成し遂げた注目すべき過去の勝利をご紹介しましょう。

 

2000年から2009年

優勝馬

騎手

タイム

厩舎

その年の賞金

2000                    

シルクプリマドンナ(鹿毛)

藤田 伸二

2:30.2.      

早田牧場

206,422,000円

2001

レディパステル(黒鹿 毛)   

ケント・デザーモ        

2:26.3           

シンコーファーム  

228,809,000円

2002

スマイルトゥモロー(鹿毛)

吉田 豊

2:27.7

千代田牧場

177,555,000円              

2003

スティルインラブ(栗毛)

幸 英明

2:27.7

下河辺牧場

420,690,000円

2004

ダイワエルシエーロ(鹿毛)

福永 祐一

2:27.2

下河辺牧場

235,404,000円

2005

シーザリオ(青毛)

福永 祐一

2:28.2

ノーザンファーム

221,296,000円

2006

カワカミプリンセス(鹿毛)

本田 優

2:26.2

三石川上牧場

255,670,000円

2007

ローブデコルテ(芦毛)

福永 祐一

2:25.3

ラリー・ D.・ウィリアムス夫妻

164,367,000円

2008

トールポピー(鹿毛)                                      

池添 謙一

2:28.8

ノーザンファーム

144,794,000円

2009

ブエナビスタ(黒鹿毛)

安藤 勝己

2:26.1

ノーザンファーム

431,089,000円

 

2010年の注目すべき勝利

新しいシーズンほど、その勝利は素晴らしく、より競争力が高まります。2010年、優駿のファンは誰しも、このフラットレースの順位を想像できませんでしたが、その結果を歓喜を持って迎えました。この年の驚くべき結果と、その他の年の注目に値する勝利をご紹介しましょう。

 

1. 2010年:アパパネ(騎手:蛯名正義)とサンテミリオン(騎手:横山典弘)
 
 

アパパネ

サンテミリオン

父:キングカメハメハ

父の父:キングマンボ

厩舎:ノーザンファーム

毛色:鹿毛

総合賞金:¥558,592,000円       

厩舎:社台ファーム

毛色:黒鹿毛

総合賞金:176,741,000円

 

アパパネとサンテミリオンが魅せた感動の勝利は、国内最初のG1引き分け優勝でした。競馬では、着順の違いは肉眼を通しての経験則で行います。しかし、着順があまりにも僅差の場合、写真判定が導入されます。10分後に発表された判決は2:29.9差で、アパパネとサンテミリオン、2頭の牝馬に授与されました。

 

2010年度シーズンは、アパパネのキャリアにおいて最高峰の年となり、日本牝馬の三冠を獲得しました。2歳の年である2009年には、4戦のうち3勝。した後、最優秀2歳牝馬としてJRA賞を受賞。 2012年には脚の障害が発症したため、引退を余儀なくされました。

 

サンテミリオンにとって、2010年度優秀牝馬は最初の勝利でした。また、この鹿毛牝馬は、同年に若竹賞、フラワーカップ(G3)、サンケイスポーツ賞フローラステークス(G2)にも出場。彼女がこれまでに争った4つのステークで最も注目に値するのが優駿で、これは最長距離となりました。2010年度の1月から4月までに得た賞金は、合計176,741,000円にも上ります。。

 

2. 2012年:ジェンティルドンナ
 

項目

 

騎手

川田 将雅

ディープインパクト

父の父

サンデーサイレンス

毛色

鹿毛

厩舎

ノーザンファーム 

総合賞金

1,326,210,000円

 

2012年の優駿を2:23.6で優勝したジェンティルドンナは、桜花賞(1,000ギニー)に続き、2回目のG1勝利でした。14回のトーナメントのうち、優駿と桜花賞を含め12回のG1優勝を記録していて、その中でも最も壮大な勝利は、ジャパンカップと有馬記念(日本グランプリ)でした。

 

ジェンティルドンナの卓越した業績から特筆すべきは、2012年と2014年にJRA賞を受賞したことでしょう。そして、この黒鹿毛牝馬の全キャリアで最高の栄誉は、2016年に日本中央競馬会の殿堂入りを果たしたことです。彼女は、引退するまでに合計で1,326,210,000円の収益を上げました。

 

3. 2013年:メイショウマンボ 
 

項目

 

騎手

武 幸四郎

スズカマンボ

父の父

サンデーサイレンス

毛色

鹿毛

厩舎

高昭牧場

総合賞金

435,195,000円

 

2010年2月25日に生まれたメイショウマンボは、2012年11月のデビューに成功し、その後、3歳牝馬の権威ある国内レースで幅広く出走しました。2013年の優駿は最初のG1優勝であり、その後、秋華賞とエリザベス女王杯で優勝を果たしました。

 

同年、彼女はJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞しました。飯田明弘トレーナー引退に伴い、3シーズンのトレーニングを終えた後は最高の状態を取り戻すことができず、再び勝つことは叶いませんでした

 

4. 2015年ミッキークイーン

 

項目

 

騎手

浜中 俊

ディープインパクト

父の父

サンデーサイレンス

毛色

鹿毛

厩舎

ノーザンファーム

総合賞金

511,310,000円

 

ノーザンファームから候補の馬が来た場合、過半数以上の競馬ファンがその馬に最高の賭け金を賭けるのは当然のことです。そして、優駿牝馬も例外ではありません。
ディープインパクトの5番目の産駒であるミッキークイーンも、過去ノーザンファームから送り出された馬たちの勝利に続きました。

 

2014年、ミッキークイーンは、最初の2レースのうち2回目に出場したレースで優勝を果たし、すでに有望な素質であること示していました。優駿と秋華賞を連続受賞したことで、彼女はJRA賞の最優秀3歳牝馬を獲得しました。2016年、彼女は怪我をしたにも関わらず、ビクトリアマイルで2位、エリザベス女王杯で3位になり名声をさらに高めたのです。 引退後、彼女は繁殖牝馬になりました。

 

5. 2017年ソウルスターリング

 

項目

 

騎手

クリストフ・ルメール

フランケル

父の父

ガリレオ

毛色

青鹿毛

厩舎

社台ファーム

総合賞金

341,510,508.84円

 

ソウルスターリングは、東京競馬場で栄冠を得た最も裕福な牝馬の一頭です。彼女は2歳の時、G1阪神ジュベナイルフィリーズで全3レースを制した後、2016年に才能を開花させました。2017年、桜花賞で3位にランクインし、チューリップ賞と優駿牝馬を勝ち取った他、2016年から2017年にはJRA賞を受賞しました。これは、年齢と性別において日本で最も高い評価がされたことになります。

 

6. 2018年:アーモンドアイ

 

項目

 

騎手

クリストフ・ルメール

ロードカナロア

父の父

キングカメハメハ

厩舎

ノーザンファーム

総合賞金

18.3 億USドル

 

アーモンドアイは、2018年の優駿シーズン中に観客を驚かせただけではありません。彼女は2015年3月に生まれ、史上最高の収益を上げる競走馬の一頭として成長しました。この鹿毛牝馬は、ロードカナロアが産んだ最初の産駒の一頭。サラブレッドの競走馬であり、京阪杯、シルクロードステークス、香港スプリントなどで大きな勝利を収めたスプリンターです。

 

アーモンドアイは、2017年に新潟競馬場でデビューして有望なキャリアをスタートさせました。2か月後、彼女は1600メートルのレース、乙女座特別で初優勝を飾ります。その後、2018年に、日本牝馬の三冠を達成した競走馬たちに加わりました。
印象的なキャリアを持つアーモンドアイの人気は、ジャパンカップでの記録的な勝利でさらに高まりました。そして、素晴らしいシーズン無敗記録で、彼女は2018年に年間最優秀馬に選ばれました。アーモンドアイは、優駿牝馬に出場した伝説的な競走馬の一頭です。

 

7. 2020年:デアリングタクト

 

項目

 

騎手

松山 弘平

エピファネイア

父の父

シンボリクリスエス

毛色

青鹿毛

厩舎

長谷川牧場

総合賞金

473,175,000円

 

デアリングタクトは、最新のトーナメント勝者です。名声が高まる以前、1,600メートルの新馬戦でデビュー。2020年2月、3歳の時にエルフィンステークスで3歳始動戦を果たしたのです。そこから、桜花賞、優駿牝馬、秋華賞でG1を獲得し活躍を続け、日本の三冠を達成したサラブレッド競走馬の一頭となったのです。

 

1990年以降に最も成功した騎手たち

競馬では、強さ、敏捷性、スピード以外にも多くの技能が必要です。ライバル関係を超えて、騎手と競走馬の関係は見逃すことが出来ません。1990年以降、優駿牝馬で1頭以上の競走馬に騎乗し、最も成功した騎手たちをご紹介しましょう。

  1. 武 豊
  2. 蛯名正義
  3. 福永祐一
  4. クリストフ・ルメール

1930年代初頭から1950年代の勝ち馬たち

 

三冠王者の目覚ましい勝利はもちろん、2010年のアパパンとサンテミリオンのドキドキさせた興奮の引き分け優勝も今後語り継がれていくでしょうが、初期である1930年代から1950年代までの勝利も見逃せません。初期の優駿牝馬勝ち馬は以下のとおりです。

  1. 1938年:アステリモア(優駿牝馬の初代勝者であると同時に、最初のG1競馬での勝ち馬。有名な東京優駿レース/日本ダービーにも出場した黒鹿毛の牝馬)
  2. 1939:ホシホマレ
  3. 1940:ルーネラ
  4. 1941:テツバンザイ
  5. 1942:ロツクステーツ
  6. 1943:クリフジ(東京優駿クラシックレースで無敗記録を持つ栗毛のサラブレッド牝馬)
  7. 1946:ミツマサ
  8. 1947:トキツカゼ
  9. 1948:ヤシマヒメ
  10. 1949:キングナイト
  11. 1950:コマミノル
  12. 1951:キヨフジ
  13. 1952:スウヰイスー
  14. 1953:ジツホマレ
  15. 1954:ヤマイチ
  16. 1955:ヒロイチ
  17. 1956:エアマンナ
  18. 1957:ミスオンワード
  19. 1958:ミスマルサ
  20. 1959:オーカン

COVID-19にもかかわらず2020年シーズンの成功

 

80年以上の間、素晴らしいレースを行ってきたジャパニーズオークスは、これまでに2シーズンだけ延期されたことがあります1944年から1945年にかけて、第二次世界大戦による悲惨な結果により、レースは一時的に中止。
今回COVID-19の出現により、2020年に予定されていたトーナメントは延期されることが予想されていましたが、悲運の東京オリンピックとは異なり、JRAは優駿牝馬を続行しました。


例年、伝統としてカラフルな特別イベントと、壮大でゴージャスな入場セレモニーが用意されます。しかし昨年は、コロナウイルス対策を厳守しているために無観客で行われました。