大阪杯:G1レース
大阪杯は日本で最も難しいG1レースのひとつであり、賞金を競って最上位候補の馬だけが参加できるレースで、その勝者は晴れやかに新年度をスタートします。

日本競馬の春は、4月第1日曜日、公式戦第3週の大阪杯から始まります。 このレースは、フェブラリーステークスと高松宮記念に続く3番目のG1レースです。

この、日本中央競馬会(JRA)が主催する、最も期待されるイベントに出る馬は通常3歳以上です。しかし 春のシーズン、このレースが始まるまでのレースはベテランのためのものです。 楽しさ一杯の大阪杯に参加できるのは4歳以上の馬だけで、寒い季節が終る時期、レースファンに絶好の肩慣らしを提供してくれます。

今年の大阪杯は、日本代表の精鋭馬12頭だけが参加しました。 残念ながら、コロナのパンデミックにより、スタジアムとスタッフは参加人数を制限されました。 それにもかかわらず、レースは順調に進み、新しい勝者であるラッキーライラックの勝利を祝福しました。

 

大阪杯とはどんなレースか?

 

大阪杯は阪神競馬場で開催されます。スタジアムには3つのトラックがありますが、このレースでは、曲線部外側の芝コースが使用されます。このトラックの距離は最大2,113mですが、G1レースは正確に2,000mしか使用しません。

トラックは内回り(右周り)で走ります。コース最初の100mから200mの間に、0mから1.8m下るトラックのうねりがあります。 200mから800mに向かううねりは、0.1mまで急激にアップし、1,200mまでは0.2までゆっくりと上昇し始めます。そこから、1,220mで0.4に上がり、1310mで再び0.1に下がります。1,600mで起伏はゆっくりと0mにリセットされ、トラックはフィニッシュラインに向かって真っ直ぐなスプリントになります。

大阪杯は、海外からの参加も可能な競馬G1イベントです。また、スタリオン(種牡馬)、牝馬、騸馬など、あらゆる性別の馬に開放されています。唯一の条件は、競走馬が4歳以上でなければならないということです。機会が広く開かれているにもかかわらず、厳しい選別プロセスによって管理されています。

大阪杯に参加できるのは16頭の競走馬だけです。参加できる馬は、申請する前にJRAによって指名される必要があります。さらに、これは競馬界で最上級G1レースです。アナリストは、応募した馬の中から16頭の出場馬の1頭として許可するために厳しく選考します。

以前、大阪杯はG1レースではありませんでした。発足した1957年から2017年までは、G2レースである「サンケイ大阪杯」、「産経大阪杯」と呼ばれていました。このレースは4月に行われ、天皇賞のトライアルレースのひとつとして最初に検討されていました。しかし、G1への昇格により、9月11日から12日にアイルランドで開催されるアイリッシュチャンピオンステークスの日本候補者を選ぶ予備選となったのです。

 

競馬界にとっての大阪杯とは

 

大阪杯は、ファンに人気でデビュー以来良い成績を収めている馬によるレースです。しかし、このイベントにノミネートされたほとんどは、前年の成績によってクラス分けされた馬たちです。この競争馬たちは、G1レースで一貫して2着から5着以内にいた馬たちと言っていいでしょう。

ほとんどの競走馬の馬主と騎手は、大阪杯を今季を占う最良の方法のひとつと見なしています。彼らがトップの座を勝ち取ることを達成できれば、G1イベントのためにレースを続けられます。パフォーマンスが悪いためにG1競走馬がG2とG3に降格されることは珍しくありませんが、誰もがそれを避けたいと考えています。

大阪杯の総合賞金は最大291,600,000円です。優勝者には1億3500万円が授与されます。また、トップ3も今年の残りの期間、G1レースへの参加が保証されます。ただし、ほとんどのレースと同様に、日本を代表して海外の国際イベントに参加するチャンスが保証されるのは勝った馬だけです。

もちろん、この4月の特別な第1週に、ファンたちはお気に入りの馬たちの素晴らしいパフォーマンスを見ることを切望し、幸先の良いシーズンを始めたいと思っています。また、一部のアスリートがパフォーマンスと健康の両方で厳しい年を過ごした後、その回復の様子を見るチャンスでもあります。ラッキーライラックの様なハンディキャップレースから来たばかりの馬は、このレースに参加するために規定体重を取り戻す必要があります。

 

大阪杯に関する最近のニュース

 

64回目の大阪杯は2020年4月5日に開催され、ラッキーライラックが優勝したことが発表されました。残念ながらイベントは予想されたほど盛況ではありませんでした。コロナのパンデミック発生はこの一ヶ月前に始まり、誰もが注意深い安全策と健康対策を講じ、無観客で行われたためです。JRAはまた、スタッフ、アスリート、そして観客のために安全対策を講じました。レース続行が決まりましたが、許可された参加馬は限られていました。レースのもうひとつの不幸な出来事は、参加16頭のうち12頭しか出走できなかったことです。

 

トップ3を獲得したのは誰か?

5歳の牝馬、ラッキーライラックは、第64回大阪杯の優勝馬に選ばれました。 2着はクロノジェネシス、3着はダノンキングリーが獲得しました。ラッキーライラックは、このレースでは専門家による一番人気ではありませんでした。

ファンたちは特にダノンキングリーを支持し、ラッキーライラックは二番人気に留まりました。それにもかかわらず、ディープインパクトの子孫を大幅に上回わって負かしました。また、フィールドでのパフォーマンスに匹敵する素晴らしい名前を持つクロノジェネシスの活躍は言うまでもありませんでした。

 

1着:ラッキーライラック

ラッキーライラックの競走馬としてのプロのデビューは、2017年10月28日に行われたアルテミスステークスG3レースでした。そして、 2018年4月の桜花賞で2着になるまで無敗を誇りました。また、2019年と2020年のエリザベス女王2世カップ連続優勝馬でもあります。また、2017年のベスト二歳牝馬のJRA賞受賞馬でもあります。

ラッキーライラックはこれまでのところ、素晴らしい実績を維持しています。彼女が出走した18レースで、トップ3から落ちたのは4レースだけです。 2018年の秋華賞で9着。2019年は阪神牝馬ステークスで8着、ヴィクトリアマイルで4着。その後、2019年の宝塚記念で6着になりました。ラッキーライラックは、キャリアを通じて合計7回の勝利で1着を獲得しています。

ラッキーライラックは、2015年4月3日ノーザンファームでオルフェーヴルとライラックスアンドレースの間に生まれました。馬主はサンデーレーシングで、松永幹夫調教師によって調教されました。

 

2着:クロノジェネシス

クロノジェネシスは、2018年9月2日にニューカマーステークスで競走馬としてプロデビューし、1着を獲得しました。彼は2018年のアイビーステークスでも1着を獲得しましたが、阪神ジュベナイルフィリーズでは2着にとどまりました。

クロノジェネシスが12レースに渡るキャリアを通じてトップ3から脱落したのは、2019年エリザベス女王2世カップの一度だけで、ラッキーライラック、クロコスミア、ラヴズオンリーユーなどのトップ牝馬たちと競ったレースでした。

クロノジェネシスは、競馬界の記録で6/10の評価の優れたキャリアを持っていますが、JRA賞を受賞していません。クロノジェネシスは既に4歳ですから、今後アーモンドアイたちと戦って勝つ可能性はわずかでしょう。

 

3位:ダノンキングリー

兄のダノンプレミアムと混同されがちなダノンキングリーは、クロノジェネシスやラッキーライラックのような素晴らしいデビューはできませんでした。2頭とは異なり、この4歳の黒鹿毛馬は2019年にプロとしての最初のレースである皐月賞で3着になりました。また、他の馬たちとは異なり、2歳ではなく3歳でJRAのレースに参戦し始めました。

ダノンキングリーは、2019年皐月賞から2020年天皇賞までの合計8レースのうち、2レースで優勝し、他の3レースでトップ3にランクインしました。それ以外のレースでは、安田記念で7着、マイルチャンピオンシップで5着の成績を残しています。ダノンキングリーのパフォーマンスが悪かったのは、アーモンドアイのようなトップ候補の馬たちと競争しなければならなかった天皇賞だけでした。

大阪杯の一番人気は、ラフなスタートにもかかわらずダノンキングリーで、ラッキーライラックは二番人気だったのです。ダノンキングリーは、2016年3月14日三島牧場で、ディープインパクトとマイグッドネスの間に生まれました。調教は、ノータムファームに移された時に萩原清(美浦)調教師指導の元、正式に始まりました。

 

よくある質問:JRAと競馬全般に関するQ&A

JRAとは何ですか?

 

日本中央競馬会(JRA)は、日本で最も権威のあるグレード制ステークレースを開催する運営組織です。JRAは全国に点在する多くの施設を所有しており、競馬だけに専念しています。これらの施設には、大阪杯が開催される兵庫県宝塚市の阪神競馬場が含まれます。

東京、千葉、京都を含む9つの競馬場があります。また、馬の健康を維持するための研究センターや病院も保有しています。 JRAには、1歳馬や意欲的な騎手、厩務員を訓練するための学校も備えられています。また、キャリアを通してプロのレーサーに必要な訓練がなされるトレーニングセンターを所有しています。

 

グレーデッドステークまたはグレード制レースとは何ですか?

競馬は階級順に並べられ、同様の原則に従い各グレードの賞金が決められています。これらは、グレード1から3までの各レースの重要性と難易度を示しています。グレード1(G1)は、すべてのステークレースの中で最も高い階級です。すべてのG1レースは、どのG2レースよりも高い賞金が用意されます。これらはまた、最高の競走馬だけが参加できる、競馬ファン期待のレースです。

競馬はふたつの要件で採点されます。ひとつ目は、レース主催組織が参加馬と勝馬が得るべき報酬を割り当てる一助となります。これには、金銭的報酬として与えられるものと、その後のイベントで彼らの活躍予測に使われる追加賞金が含まれます。 ふたつ目は、主催者が出走馬名簿のバランスを取るために役立ちます。出走馬のスキルとパフォーマンスのレベルがまったく異なる場合は、それほど大きな賭けにはなりません。

 

馬の血統は彼らの成績に影響しますか?

簡単に答えれば「はい」ですが、実際には状況によって異なります。サラブレッド種の馬が偶然に繁殖することはあり得ません。繁殖農場は常に繁殖牝馬と種雄を選び、企業やブリーダーからの委託を受けて子馬を生産します。父親と母親の遺伝子は、子供の可能性に大きな影響を与えます。とはいえ、子馬が両親の資質を受け継げない場合もあります。

ディープインパクトの子孫がこの研究の良い例でしょう。ディープインパクトは競走馬として素晴らしいキャリアを持つ、企業やブリーダーから最も人気のある種牡馬です。引退した日から2019年7月30日に亡くなる日まで、ディープインパクトによって産みだされた子馬は実に800頭と記録されています。

ディープインパクトの子孫の多くは、独自の収入でプロの競走馬になりました。ただし、正式に競走馬として認められていない子馬もいます。全ての段階的なステークスレースに参加して、競争力のあるパフォーマンスを発揮しているディープインパクトの子孫はたくさんいます。しかし、この中でディープインパクトの素質を最も受けついでいると考えられる馬は、ジェンティルドンナとコントレイルだけです。

まとめると、品種改良は、馬が生まれた瞬間からキャリアに影響を与えます。馬たちが競売にかけられる時、それは馬たちの価格に影響します。たとえば、ディープインパクトの子供たちが、G1レースの常連参加馬であることが証明のひとつでしょう。しかし、才能のある親馬と遺伝子を共有することだけが、優れた競走馬を生み出す要因ではありません。トレーニングと馬自身の才能は、競走馬としてのパフォーマンスに影響を与えるからです。