脚光を浴びる 宝塚記念

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日本は競馬のイベントが多いことで知られています。日本において、競馬はスポーツとして楽しまれ、また公営ギャンブルでもあることから、大きな支持を得ていることは間違いありません。

今日、日本は競走馬の最も優れた育成国のひとつとして知られています。日本には多くの飼育場があるだけでなく、長年に渡って素晴らしい馬を育ててきたことでも知られています。知識豊富な馬主、熟練した調教師、才能ある騎手らによって、日本で開催されるレースが世界的なレベルであることは驚くことではありません。

日本にはふたつの競馬団体があり、競馬スポーツファンに質の高いレースを提供しています。そのうちのひとつの団体である、日本中央競馬会(JRA)は、日本国内で開催される 競馬のG1 イベントを管理しています。ここでは、日本で最も期待されているレースのひとつである「宝塚記念」についてご紹介します。

宝塚記念 とは?

宝塚記念は、阪神競馬場の芝コースで毎年6月下旬に開催される、3歳以上のサラブレッドによるG1レースです。毎年12月下旬に開催される有馬記念と並んで、日本の2大オールスターレースのひとつに数えられています。ほとんどの出場競馬はファン投票によって選ばれ、その他の馬は獲得した賞金額によって決められます。

レースは1960年に初めて開催され、当時の距離は1,800メートルでした。1961年から1965年までは、2,000メートルで開催されました。その後、1966年には2,200メートルに変更されて、現在に至っています。

このレースの名前は、阪神競馬場がある宝塚市から採用されました。宝塚記念の開催以来、同競馬場で開催されてきましたが、1995年と2006年は事情により京都競馬場で開催されました。

開催概要

開催場所 

このイベントは通常、1949年に建てられた阪神競馬場で行われ、国内最大の右回りの競馬場としても知られています。京都競馬場と並んで、阪神競馬場は西日本で2大競馬場のひとつとされています。また、開催されるレースの数は京都競馬場と同じです。その理由はこのふたつの競馬場が交互にレースを開催しているためです。

宝塚記念のほかにも、大阪杯、桜花賞(日本の 1000ギニーステークス : One Thousand Guineas Stakes)、朝日杯フューチュリティステークス、阪神ジュベナイルフィリーズなどの主要なG1レースが開催されています。

芝コース

阪神競馬場は、日本でも最大の規模を誇る競馬場です。芝コースは2,113.2メートル、外回りコースは476.3メートルあり、競馬を楽しむには最高の場所で非の打ちどころのない競馬場です。

施設

阪神競馬場は素晴らしい競馬場と言うだけではなく、スポーツファンを魅了するその他の施設も充実しており、以下にその一部をご紹介します。

  • 小型テレビ画面を備えたエアコン付き予約席
  • 緑のテラリウムを備える、ケンタウロス・ガーデンパーク
  • 屋根付きの劇場型パレードリング
  • 馬券発売・払い戻し機
  • 数多くのレストランが立ち並ぶ、フードプラザ
  • 競馬ファンのためのお土産を販売する、ターフィーショップ
  • インターネットに接続できる 競馬場 i-スポット

アクセス 

阪神競馬場は、阪急今津線「仁川駅」から地下道を通って徒歩5分のところにあり、周辺には様々な観光スポットがあるので、ぜひ足を運んでみてください。

その他の情報

競馬ファンの皆様が気になるその他の情報を、以下にご紹介します。

  • 賞金総額:3億2,500万円(約 3,095,000 米ドル)
  • 1着賞金 :1億5,000万円(約 1,429,000 米ドル)
  • 出走可能頭数:18頭
  • 負担重量/定量:3歳 53kg 、4歳以上 58kg
  • トラック:右回り

歴代優勝馬

1960年に始まったこのレースでは、多くの優秀なサラブレッドが活躍してきました。そこで、このレースの歴代優勝者について、優勝した年を含めて詳しい情報をご紹介します。

  • 2000年 – テイエムオペラオー

テイエムオペラオーは、2001年に引退した後、長らく獲得賞金の世界記録を保持していたサラブレッドのチャンピオンです。競走馬としてのチャンピオンであることから、2004年に日本中央競馬会の顕彰馬に選出されました。

馬齢4
優勝騎手和田竜二
管理調教師岩本市三
馬主竹園正繼
タイム2分13.8秒
  • 2001年 – メイショウドトウ

メイショウドトウは、現役時代にいくつかのレースに勝利したチャンピオン競走馬です。獲得賞金は9億2,133万4,000円。宝塚記念の優勝は、2000年の2着に終わり、2度目の挑戦でした。

馬齢5
優勝騎手安田康彦
管理調教師安田伊佐夫
馬主松本好雄
タイム2分11.7秒
  • 2002年 – ダンツフレーム

ダンツフレームの1年4カ月ぶりの勝利は宝塚記念を制し、初のG1制覇となりました。翌年、ケガのために引退し、数年後に再びレースに復帰しましたが、活躍はしませんでした。

馬齢4
優勝騎手藤田伸二
管理調教師山内研二
馬主山元哲二
タイム2分12.9秒
  • 2003年 – ヒシミラクル

ヒシミラクルは、競馬場での驚異的なスタミナを発揮することで知られていました。宝塚記念でG1での3勝目を挙げる前に、謎の勝負師が1,222万円の賭けをしていました。

馬齢4
優勝騎手角田晃一
管理調教師佐山勝
馬主阿部正一郎
タイム2分12.0秒
  • 2004年 – タップダンスシチー

タップダンスシチーは、スピードの持続力に優れていて、「無理に抑えると機嫌を損なう」気性の荒さと卓越した技術で有名でした。2020年現在、日本で外国産馬として初めて獲得賞金額10億円超を達成しています。

馬齢7
優勝騎手佐藤哲三
管理調教師佐々木正三
馬主優駿ホースクラブ
タイム2分11.1秒
  • 2005年 – スイープトウショウ 

スイープトウショウは、調教では頑固でしたが、実際のレース上になるとその技量を発揮しました。2005年にJRA賞で最優秀4歳以上牝馬に選出されました。

馬齢4
優勝騎手池添謙一
管理調教師鶴留 章夫
馬主東晶産業
タイム2分11.5秒
  • 2006年 – ディープインパクト

ディープインパクトは、日本で最も人気のある馬です。中央競馬クラシック三冠馬であり、国際レースでも数多くの勝利を収めてきました。また、レース引退後は種牡馬としても成功しました。

馬齢4
優勝騎手武豊
管理調教師池江泰男
馬主金子誠ホールディングス
タイム2分13.0秒
  • 2007年 – アドマイヤムーン

アドマイヤムーンは宝塚記念を制した同年、JRA賞最優秀4歳以上牡馬、JRA賞年度代表馬も受賞しています。

馬齢4
優勝騎手岩田康誠
管理調教師松田博義
馬主近藤理一
タイム2分12.4秒
  • 2008年 – エイシンデピュティ

エイシンデピュティの宝塚記念での勝利は、レース開始から先頭を走り続けたことで、初めてのG1勝利となりました。

馬齢6
優勝騎手内田博幸
管理調教師野本 晃
馬主平井豊光
タイム2分15.3秒
  • 2009年 – ドリームジャーニー

ドリームジャーニーは、ホームストレッチ(ゴール前の最終直線コース)で9頭の馬を追い抜いて優勝しました。この年のJRA賞最優秀4歳以上牡馬に選出されました。

馬齢5
優勝騎手池添謙一
管理調教師池江泰寿
馬主サンデーレーシング
タイム2分11.3秒
  • 2010年 – ナカヤマフェスタ

ナカヤマフェスタは、このレースでG1の初制覇を果たしました。その後、凱旋門賞(Prix de l’Arc de Triomphe は、フランスのパリロンシャン競馬場で毎年10月の第1日曜日に開催される競馬の重賞G1競走)に挑戦しましたが、最後の直線コースで先頭に立ったものの頭差で敗れてしまいました。

馬齢4
優勝騎手柴田善臣
管理調教師二宮義隆
馬主泉新一
タイム2分13.0秒
  • 2011年 – アーネストリー

アーネストリーは、タップダンスシチー(2004年宝塚記念の優勝馬)の調教師、主戦騎手が同じ。騎手はインタビューで「アーネストリーはタップの再来」と語っていました。1.5馬身差の圧勝で、コースレコードを更新してG1初勝利を飾りました。

馬齢6
優勝騎手佐藤哲三
管理調教師佐々木晶三
馬主前田幸治
タイム2分10.1秒
  • 2012年 – オルフェーヴル

オルフェーヴルは、数々の賞を受賞し、成功を収めた馬です。このレースを制しただけでなく、彼はクラシック三冠馬にもなりました。また、国際的にも活躍しました。

馬齢4
優勝騎手池添謙一
管理調教師池江泰寿
馬主サンデーレーシング有限会社
タイム2分10.9秒
  • 2013年~2014年 – ゴールドシップ

ゴールドシップは、宝塚記念で史上初の連覇を達成した馬です。3度目の挑戦では、暴れてやる気をなくし、脱落してしまいました。

馬齢4歳~5歳
優勝騎手内田博幸(2013年)横山典弘(2014年)
管理調教師菅井直介
馬主小林英一
タイム2分13.2秒(2013年)2分13.9秒(2014年)
  • 2015年 – ラブリーデイ 

ラブリーデイは、ホームストレッチで先頭に立ってG1初制覇を達成しました。この年、重賞6勝(うちGI2勝)を挙げ、JRA賞最優秀4歳以上牡馬に輝いた。

馬齢5
優勝騎手川田裕雅
管理調教師池江泰寿
馬主金子誠ホールディングス
タイム2分14.4秒
  • 2016年 – マリアライト

マリアライトは、2005年のスイープトウショウ以来、11年ぶり史上3頭目となる牝馬での宝塚記念制覇を達成しました。同年、JRA賞最優秀4歳以上牝馬を受賞しています。

馬齢5
優勝騎手蛯名正義
管理調教師久保田 孝
馬主Uキャロットファーム
タイム2分12.8秒
  • 2017年 – サトノクラウン 

宝塚記念はサトノクラウン悲願のGI国内制覇となりました。それでも、それまで香港ヴァーズを制覇した彼にとっては、とても初のG1勝利とは言えませんでした。

馬齢5
優勝騎手ミルコ・デムーロ
管理調教師堀宣行
馬主里見 治
タイム2分11.4秒
  • 2018年 – ミッキーロケット

ミッキーロケットもまた、有名なキングカメハメハを父に持って成功した競走馬です。5戦全勝で、4億2,247万8,000円の賞金を獲得しました。        

馬齢5
優勝騎手和田竜二
管理調教師音無秀孝
馬主野田みずき
タイム2分11.6秒
  • 2019年 – リスグラシュー

リスグラシューもまた、数々の賞や勝利を手に入れて成功した馬です。現在では、2014年生まれの全競走馬の中で、世界で3番目に収入の高い競走馬として知られています。

馬齢5
優勝騎手ダミアン・レイン
管理調教師矢作芳人
馬主Uキャロットファーム
タイム2分11.6秒
  • 2020年 – クロノジェネシス 

最新の宝塚記念の勝ち馬は、クロノジェネシスです。すでに秋華賞(GI)等の国内の名だたるレースを制しています。更に、2020年度JRA賞特別賞を受賞しました。

馬齢4
優勝騎手北村友一
管理調教師齋藤隆
馬主サンデーレーシング
タイム2分13.5秒

上記以前の優勝馬

上記掲載の馬以外にも、宝塚記念で活躍し優勝した競走馬をご紹介します。

  • 1960 – ホマレーヒロ
  • 1961 – シーザー
  • 1962 – コダマ
  • 1963 – リユウフオーレル
  • 1964 – ヒカルポーラ
  • 1965 – シンザン
  • 1966 – エイトクラウン
  • 1967 – タイヨウ
  • 1968 – ヒカルタカイ
  • 1969 – ダテホーライ
  • 1970 – スピードシンボリ
  • 1971 – メジロムサシ
  • 1972 – ショウフウミドリ
  • 1973 – ハマノパレード
  • 1974 – ハイセイコー
  • 1975 – ナオキ
  • 1976 – フジノパーシア
  • 1977 – トウショウボーイ
  • 1978 – エリモジョージ
  • 1979 – サクラショウリ
  • 1980 – テルテンリュウ
  • 1981 – カツアール
  • 1982 – モンテプリンス
  • 1983 – ハギノカムイオー
  • 1984 – カツラギエース
  • 1985 – スズカコバン
  • 1986 – パーシャンボーイ
  • 1987 – スズパレード
  • 1988 – タマモクロス
  • 1989 – イナリワン
  • 1990 – オサイチジョージ
  • 1991 – メジロライアン
  • 1992 – メジロパーマー
  • 1993 – メジロマックイーン
  • 1994 – ビワハヤヒデ
  • 1995 – ダンツシアトル
  • 1996 – マヤノトップガン
  • 1997 – マーベラスサンデー
  • 1998 – サイレンススズカ
  • 1999 – グラスワンダー

まとめ

以上、宝塚記念とは何か、スポーツファンなら知っておきたい情報をまとめてみました。宝塚記念を筆頭とする国内の競馬G1イベントを知れば知るほど、スポーツファンは競馬の醍醐味を更に味わうことができるでしょう。

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