波乱の令和2年を終え、JRA(日本中央競馬会)は、2021年度のレースカレンダーを発表しています。この一年には、1月5日から12月28日までの合計288回の大会があります。京都競馬場は、グランドスタンドの改修により 2023年3月まで閉鎖されます。
中京競馬場で22開催、小倉競馬場に10開催、阪神競馬場に5開催が予定されています。京都で通常開催されるG1ステークスと天皇賞は、改修工事の影響により全レースを阪神競馬場で開催します。
阪神競馬場で3,200メートルのレースが行われるのは初めてであるため、天皇賞と日本の三冠の最終戦は今年最も待望されるレースのひとつです。また、菊花賞も阪神競馬場で行われることが報じられています。
競馬場
競馬場は単に馬が走る場所ではなく、トップの競走馬と騎手が優勝を競い合う場所です。また、競馬の歴史において、多大なる役割を果たしてきました。日本の代表する競馬場をご紹介いたしましょう。
中京競馬場
愛知県豊明市にある競馬場で、多くのフラット競馬と障害競走が行われます。総収容可能観客数は58,400人で、そのうち8,795の座席数を有します。中京競馬場前駅が、この競馬場に最も近い駅となります。
2021年に中京競馬場で開催される予定のレースは次のとおりです。
- スポーツニッポン賞京都金杯 (G3)- 1月5日
- 愛知杯(G3)- 1月6日
- 日経新春杯 (G2) – 1月 17日
- 東海テレビ杯東海ステークス (G2) – 1月 24日
- シルクロードステークス (G3) – 1月 31日
- きさらぎ賞 (NHK 賞) (G3) – 2月7日
- 金鯱賞 (G2) – 3月14日
- 中日スポーツ賞 – 3月20日
- ファルコンステークス (G3) – 3月20日
- 高松宮記念 (G1) – 3月28日
- 京都新聞杯 (G2) – 5月8日
- 都大路ステークス (J-G2) – 5月15日
- 平安ステークス (G3) – 5月22日
- 葵ステークス (L) – 5月29日
- 鳴尾記念 (G3)- 7月5日
- 産経賞セントウルステークス (G2) – 9月12日
- 阪神ジャンプステークス (J-G3) – 9月18日
- 関西テレビ放送賞 – 9月19日
- ローズステークス (秋華賞トライアル) (G2) – 9月19日
- 神戸新聞杯 (セントレジャーステークストライアル) (G2) – 9月26日
- シリウスステークス (G3)- 10月2日
- チャンピオンズカップ (G1) – 12月5日
- 中日新聞杯 (G3) – 12月11日
中山競馬場
この競馬場は千葉県船橋市にあります。 多くの障害物競走やジャンプ競馬イベントが行われる場所です。 利用可能なジャンプコースの構成が大変多くあり、この点が他のコースとは異なります。また、ふたつの最も難しいジャンプレースを開催することで有名です。残念なことに、あまり使用されていません。
2021年に中山競馬場で開催される予定のレースは次のとおりです。
- 日刊スポーツ賞中山金杯 (G3) – 1月 5日
- フェアリーステークス (G3) – 1月 11日
- 京成杯 (G3) – 1月 17日
- アメリカジョッキークラブカップ (G2) – 1月 24 日
- 中山記念 (G2)- 2月28 日
- 夕刊フジ賞オーシャンステークス (G3) – 3月6日
- 報知杯弥生賞ディープインパクト記念 (2,000 ギニートライアル) (G2) – 3月7日
- ローレル競馬場賞中山牝馬ステークス (G3) – 3月 13日
- フラワーカップ (G3) – 3月20日
- フジテレビ賞スプリングステークス (2,000 ギニートライアル) (G2) – 3月 21日
- 日経賞 (G2) – 3月27日
- マーチステークス (G3) – 3月28日
- Lダービー卿チャレンジトロフィー (G3)- 4月3日
- ニュージーランドトロフィー (NHK マイルカップトライアル) (G2) – 4月0日
- 農林水産省賞典中山グランドジャンプ (J-G1) – 4月17日
- 皐月賞 (2,000 ギニー) (G1) – 4月8日
- 紫苑ステークス (秋華賞トライアル) (G3) – 9月11日
- 京成杯オータムハンデキャップ (G3)- 9月12日
- 朝日杯セントライト記念 (セントレジャーステークストライアル)(G2) – 9月20日
- 産経賞オールカマー (G2) – 9月26 日
- スプリンターズステークス (G1)- 10月3日
- スポーツニッポン賞ステイヤーズステークス (G2) – 12月4日
- カペラステークス (G3) – 12月12日
- ターコイズステークス (G3) – 12月18日
- 農林水産省賞典中山大障害(J-G1) – 12月25日
- 有馬記念 (グランプリ) (G1) – 12月26日
- ホープフルステークス(G1) – 12月28日
東京競馬場
東京都府中市にある競馬場です。 総収容可能観客数223,00人、そのうち座席が13,750席を有し、驚くべき巨大さ誇る「日本競馬の”顔”」と評価されています。 また、世界のレースビデオ画像を視聴できる施設もあります。 その名を「富士ビュースタンド」と言います。
2021年に東京競馬場で開催される予定のレースは次のとおりです。
- 根岸ステークス (G3) – 1月 31日
- 東京新聞杯 (G3) – 2月7日
- デイリー杯クイーンカップ (G3) – 2月13日
- トキノミノル記念 (G3) – 2月14日
- ダイヤモンドステークス (G3) – 2月20日
- フェブラリーステークス (G1) – 2月21日
- サンケイスポーツ賞フローラステークス (オークストライアル))(G2) – 4月25 日
- テレビ東京杯青葉賞 (日本ダービー トライアル) (G2) – 5月1日
- NHKマイルカップ (G1) – 5月9日
- 京王杯スプリングカップ (G2) – 5月15日
- ヴィクトリアマイル (G1) – 5月16日
- 優駿牝馬(オークス) (G1) – 5月23日
- 東京優駿(日本ダービー)(G1) – 5月30日
- 目黒記念 (G2) – 5月30日
- 農林水産省賞典安田記念 (G1) – 6月6日
- エプソムカップ (G3) – 6月13日
- ユニコーンステークス (G3) – 6月20日
- 東京ジャンプステークス (J-G3) – 6月26日
- 毎日王冠 (G2) – 10月10日
- アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス (G2) – 10月16日
- 東京ハイジャンプ (J-G2) – 10月17日
- 富士ステークス (G2) – 10月23日
- アルテミスステークス (G3) – 10月30日
- 天皇賞(秋)(G1) – 10月31日
- 京王杯2歳ステークス (G2) – 11月6日
- アルゼンチン共和国杯 (G2) – 11月7日
- 東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス (G3) – 11月13日
- 東京スポーツ杯2歳ステークス (G3) – 11月20日
- ジャパンカップ (国際招待) (G1) – 11月28日
阪神競馬場
兵庫県宝塚市にある競馬場です。歴史を遡るとこの場所は、第二次世界大戦中に戦闘機を製造していた川西航空機会社が所有していました。 しかし、同社は連合国軍最高司令官(SCAP)から閉鎖を命じられました。
閉鎖数年後1949年に、京阪神京阪株式会社が競馬場を建設。その後、1955年にJRAへ所有権が譲渡されました。芝コースはジャンプコースとダートコースのふたつです。
2021年に阪神競馬場で開催される予定のレースは次のとおりです。
- 農林水産省賞典京都記念 (G2) – 2月14日
- 京都牝馬ステークス (G3) – 2月20日
- 阪急杯(G3) – 2月8日
- チューリップ賞 (1,000 ギニートライアル)(G2) – 3月 6日
- 阪神スプリングジャンプ (J-G2) – 3月13日
- 報知杯フィリーズレビュー (1,000 ギニートライアル) (G2) – 3月14日
- 阪神大賞典 (G2) – 3月21日
- 毎日杯(G3) – 3月27日
- 大阪杯 (G1) – 4月4日
- サンケイスポーツ杯 – 4月10日
- 阪神牝馬ステークス (G2) – 4月10日
- 桜花賞(1,000 ギニー) (G1) – 4月11日
- アーリントンカップ (NHK マイルカップトライアル) (G3) – 4月17日
- アンタレスステークス (G3) – 4月18日
- 読売マイラーズカップ (G2) – 4月25日
- 天皇賞(春)(G1) – 5月2日
- マーメイドステークス (G3) – 6月20日
- 宝塚記念 (G1) – 6月7日
- 農林水産省賞典京都大賞典 (G2) – 10月10日
- 秋華賞 (G1) – 10月17日
- 菊花賞(セントレジャー) (G1) – 10月24日
- 毎日放送賞スワンステークス (G2) – 10月30日
- KBS京都賞ファンタジーステークス (G2) – 11月6日
- みやこステークス (G3) – 11月 7日
- 京都ジャンプステークス (J-G-3) – 11月 13日
- デイリー杯2歳ステークス (G2) – 11月 13日
- エリザベス女王杯 (G1) – 11月 14日
- マイルチャンピオンシップ (G1) – 11月 21日
- ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス (G3) – 11月 27日
- 京阪杯(G3) – 11月 28日
- チャレンジカップ (G3) – 12月4日
- 農林水産省賞典阪神ジュベナイルフィリーズ (G1) – 12月12日
- 朝日杯フューチュリティステークス (G1) – 12月19日
- 阪神カップ (G2) – 12月25日
函館競馬場
北海道函館市にある競馬場です。 2008年と2009年にグランドスタンドの改修のため閉鎖されました。 これによりこの2年間は、すべてのレースが札幌競馬場に移されました。 2010年に再び一般公開されました。ダートと芝のコースがあります。
2021年に函館競馬場で開催される予定のレースは次のとおりです。
- 函館2歳ステークス (G3) – 7月17 日
- 農林水産省賞典函館記念 (G3) – 7月18 日
- 北海道新聞杯クイーンステークス (G3) – 8月1日
- エルムステークス (G3) – 8月8 日
小倉競馬場
福岡県北九州市にある競馬場です。 また、多くのサラブレッドおよびフラットレースイベントが開催される場所でもあります。 このコースは、座席数が1,192席で総収容可能観客数は20,000席です。
2021年に小倉競馬場で開催される予定のレースは次のとおりです。
- 小倉大賞典 (G3) – 2月21日
- CBC賞 (G3) – 7月4 日
- プロキオンステークス (G3) – 7月11日
- トヨタ賞中京記念 (G3) – 7月18日
- 農林水産省賞典小倉記念 (G3) – 8月15 日
- テレビ西日本賞北九州記念 (G3) – 8月22 日
- 小倉サマージャンプ (J-G3) – 8月28日
- 小倉2歳ステークス (G3) – 9月5日
福島競馬場
福島市にある競馬場です。 また、東北地方でJRAが所有する唯一のダート&芝コースがあります。 この競馬場の素晴らしい点は、岩谷観音山や福島稲荷神社などの人気観光スポットが近くにあることです。
2021年に福島競馬場で開催される予定のレースは次のとおりです。
- 福島牝馬ステークス (G3) – 4月24 日
- ラジオNIKKEI賞 (G3) – 7月4 日
- 七夕賞 (G3) – 7月11 日
- 農林水産省賞典福島記念 (G3) – 11月14 日
新潟競馬場
新潟北区にある競馬場で、ふたつの異なる楕円形のダートと芝コースがあります。 総収容可能観客数は75,000人です。 ジャンプレースもすべてフェンスで行われます。
2021年に新潟競馬場で開催される予定のレースは次のとおりです。
- 新潟大賞典 (G3) – 5月9 日
- アイビスサマーダッシュ (G3) – 7月25日
- 新潟ジャンプステークス (J-G3) – 7月31 日
- レパードステークス (G3) – 8月8 日
- 関屋記念 (G3) – 8月15日
- 新潟2歳ステークス (G3) – 8月29日
- 農林水産省賞典新潟記念 (G3) – 9月5 日
札幌競馬場
北海道札幌市中央区にある競馬場です。 総収容可能観客数は30,000人、座席数は12,000席です。 この競馬場には芝とダートのコースがあります。
2021年に札幌競馬場で開催される予定のレースは次のとおりです。
- キーンランドカップ (G3) – 8月28日
- 農林水産省賞典札幌2歳ステークス (G3) – 9月4日
- 札幌記念( (G2) – 9月22日
史上最高のジャパニーズ・サラブレッドたち
競馬イベントは、騎手と競走馬の優勝コンビなしでは語れません。 信じられないかもしれませんが、優勝馬のほとんどはファンクラブを持っています。 実際、競走馬と騎手が一緒に写っている写真のファングッズがたくさん販売されています。 歴史に残る日本のトップサラブレッドをご紹介しましょう。
ディープインパクト
2002年生まれ (2019年死去 )
調教師: 池江 泰郎
馬主: 金子真人ホールディングス(株)
ディープインパクトは、日本国内のG1レースで合計7回の優勝を遂げたサラブレッド種の馬です。 また、ディープインパクトはシンボリルドルフ以来21年ぶり最初の国内無敗三冠王者として評価されています。 しかし、その後ハーツクライに敗れて最初の敗北を経験しました。
エルコンドルパサー
1995年生まれ (2002年死去 )
調教師:二ノ宮敬
馬主: 渡邊 隆
エルコンドルパサーは、アメリカ育ちですが、日本で訓練を受けたサラブレッドです。 エルコンドルパサーは、1997年に2歳で優勝した後、翌年にはNHKマイルカップとジャパンカップで優勝しました。 ヨーロッパ最高峰の凱旋門賞で2着の成績を残し、日本代表として大きな役割を果たして引退しました。
ナリタブライアン
1991年生まれ (1998年死去 )
調教師: 大久保正
馬主: 山路秀則
ナリタブライアンは、その絶大な人気で20世紀の最高競争馬と評価されました。なぜならば、1994年の三冠すべてで優勝したからです。有馬記念では、他の馬を破って阪神大賞典で二勝しました。 彼はまた、2000年にテイエムオペラオーが彼の記録を超えるまで、世界をリードする賞金王でした。
オルフェーヴル
2008年生まれ
調教師: 池江泰寿
馬主: サンデーレーシング
オルフェーヴルは、2011年の三冠で卓越したパフォーマンスを見せ、この年のホース・オブ・ザ・イヤーとして認められたサラブレッド競走馬です。オルフェーヴルは非常に才能のある馬として有名になりましたが、神経質な性格でも知られています。
シンボリルドルフ
1981年生まれ (2011年死去 )
調教師: 野平祐二
馬主: シンボリ牧場
シンボリルドルフは、合計6つのG1レースで優勝した80年代中頃のスーパースターでした。 また、1984年に全米無敗の三冠優勝馬としても知られています。シンボリルドルフは日本史上最高馬として認められることに疑いの余地はありません。
現在の世界的な状況にもかかわらず、多くのの競馬ニュースサイトが新しくリリースされたJRAのスケジュールをお送りすることが出来ました。お気に入りの競走馬と騎手コンビの活躍をお楽しみに!