エリザベス女王杯(日本):ジャパン・オータムインターナショナルの第1戦、京都競馬場で開催される重賞競走(G1)
エリザベス女王杯は、京都競馬場が主催する海外産競走馬を対象にした日本のG1フラットレースです。3歳以上の牝馬を対象としたジャパン・オータムインターナショナルの第1戦です。世界中で開催されている女王杯やエリザベス2世女王の情報も満載です。この記事を読むだけで、長い歴史を持つエリザベス女王杯のすべてがわかります。

エリザベス女王杯は、ジャパン・オータムインターナショナルの第1戦です。G1のフラットレースで、日本で開催されるサラブレッドを対象としています。ジャパン・オータムインターナショナルには、他 にもマイルチャンピオンシップ、ジャパンカップ、チャンピオンズカップがあります。

エリザベス女王杯は京都競馬場が主催するレースで、距離は2,200m、右回りの芝で行われます。このレースに参加できるのは3歳以上の牝馬のみです。3歳牝馬のハンデは54キロ、4歳以上は56キロとなっています。この馬齢の牝馬にとっては唯一のG1レースです。他のG1では3歳牝馬が対象となりますが、ヴィクトリアカップでは3歳馬は参加できません。

今年のエリザベス女王杯の賞金総額は226,800,000円で、ラッキーライラックが105,000,000円を勝ち取りました。2着賞金の42,000,000円はサラキア、3着のラヴズオンリーユーは26,000,000円を獲得しました。

 

最新ニュース

 

ラッキーライラックは、2019年のエリザベス女王杯に続き2度目の勝利。牝馬としては歴代4頭目となります。それ以前に連覇を果たした馬はメジロドーベル(1998〜1999)、アドマイヤグルーヴ(2003〜2004)、スノーフェアリー(2010〜2011)でした。

 

勝利馬について

全18頭が出走していますが、ここでは上位3着の馬を紹介します。ラッキーライラックは終始落ち着いたと言われていました。時間をかけて最後の最後に差しました。サラキアも同じようなレース運びでしたが、専門家が予測していたように力及びませんでした。ラヴズオンリーユーは全力でスプリントし、最終的にクビ差で2着になるまで先行していました。

 

ラッキーライラック:1着

ラッキーライラックはオルフェーヴルとライラックスアンドレースの仔で、有限会社サンデーレーシング所属馬、調教師は松永幹夫の5歳牝馬です。デビュー戦は2017年で、桜花賞で2着になるまでは無敗でした。エリザベス女王杯を獲得した時点での獲得賞金額は18レース7勝、2着4回、3着3回の成績で692,467,000円となっています。

 

サラキア:2着

サラキアは伝説のディープインパクトに種付けされたサロミアの仔です。池添学の調教のもと、シルクレーシングの代表として出走しています。

キャリアを通してそれなりのパフォーマンスであるこの牝馬は、レース時点で5歳でした。デビュー戦は3歳新馬での勝利でしたが、その後は上位を維持しています。2020年のエリザベス女王杯では初の2着でした。第45回エリザベス女王杯終了時点での獲得賞金額は229,715,000円です。

 

ラヴズオンリーユー:3着

ラヴズオンリーユーは、ディープインパクトから種付けされたラヴズオンリーミーの4歳牝馬で、サラキアの数多い異母兄妹の1頭です。DMMドリームクラブの所属馬で、矢作芳人の調教です。

ラッキーライラックと同じように、ラヴズオンリーユーはキャリア5戦目まで無敗だったので将来を嘱望されていました。1着4回の他に3着2回、2着1回、7着1回。2020年のエリザベス女王杯終了時点で獲得賞金は247,705,000円です。

 

エリザベス女王杯の歴史

 

このレースは1976年に初めて開催されました。初代優勝馬はディアマンテ。当時は2,400mのレースで3歳牝馬のみが対象の、日本牝馬三冠の第3レースでした。1996年には高齢馬にも門戸が開かれたため、三冠シリーズからは外されました。距離も現在の2,200mに短縮され、同年に新設されたばかりの秋華賞に取って代わられました。

1999年からジャパン・オータムインターナショナルに組み込まれたことで、レースは更なる変貌を遂げます。その1年後にはイギリスのスノーフェアリーが外国産馬として初勝利を挙げました。それだけでなく、エリザベス女王杯では、同レースを2連覇した初の競走馬となりました。

 

G1とほかのグレードの競馬

 

グレード競走とは、3つの等級に分けられたレースのことです。英語圏では、「グレード1、2、3」と表記されることが多いのですが、日本では「G1、G2、G3」と表記されます。70年代に導入されたグレードシステムで、最初に採用されたのは欧米でした。このシステムを利用して、競馬の重要度を定義していました。競馬のG1は、いずれも下位のグレードよりも格式が高くなっています。これにより、レースの格式が決定しやすくなり、指名する競走馬を選べるようになりました。

 

その他のジャパン・オータムインターナショナル

 

ジャパン・オータムインターナショナルは、日本中央競馬会(JRA)が主催する年内最後のシリーズで、毎年11月中旬から12月上旬にかけて開催されます。ジャパンカップを中心に大きな期待を集めています。

 

マイルチャンピオンシップ 

マイルチャンピオンシップは、阪神競馬場の芝1,600mで開催されるG1レースです。エリザベス女王杯に続く、ジャパン・オータムインターナショナルの第2戦です。対象は3歳以上のサラブレッドで、性別は不問です。今年、37回目を迎えるマイルチャンピオンシップは、2020年11月22日に開催されました。

今年のマイルチャンピオンシップの賞金は総額281,800,000円。1着は130,000,000円で、2着は52,000,000円、3着は33,000,000円です。賞金は10着までで、その金額は2,600,000円となっています。

 

ジャパンカップ

ジャパンカップは、ジャパン・オータムインターナショナルの第3戦にして、最も権威のあるレースです。東京競馬場の芝2,400mで行われるG1レースです。このレースは、それ自体が招待制であることを除き、3歳以上のすべての競走馬が対象となります。世界のトップレベルの競走馬のみが参加できるのです。2020年の開催が、第40回となります。

ジャパンカップは日本のレースで最も賞金が高く、世界で一番賞金が高額のレースのひとつと言われています。今年の賞金総額は648,000,000円で、1着には300,000,000円が与えられるのです。2着は120,000,000円で、マイルズカップの賞金とはほんの10,000,000円の差しかありません。3着の賞金は、75,000,000円です。10着まで賞金が配られ、金額は6,000,000円となっています。

 

チャンピオンズカップ 

チャンピオンズカップはジャパン・オータムインターナショナルの最終戦です。JRAが扱う多くのG1レースとは異なり、中京競馬場のダートコース1,800mのレースとなります。ほかの4レースが18頭立てなのに対し、このレースは16頭立て。2020年12月6日に開催されるチャンピオンズカップは第21回目となります。

シリーズの最終戦にも関わらず、チャンピオンズカップはその年のクライマックスとは言えません。賞金総額は216,000,000円で、エリザベス女王杯よりも少なくなっています。1着には100,000,000円、2着には40,000,000円、3着には25,000,000円が与えられます。10位まで賞金が出て、金額は2,000,000円となります。

 

エリザベス女王杯とクイーンエリザベス2世カップ

 

エリザベス女王に捧げられたレースは日本だけのものではありません。香港やアメリカ、イギリスではクイーンエリザベス2世カップとして開催されています。そのため、あまり知識のない人は混乱するかもしれません。。

 

クイーンエリザベス2世カップ(香港)

香港の沙天競馬場で開催されるサラブレッドのG1レースです。日本より1年早く設立され、毎年11月ではなく4月に開催されています。距離も2,000mしかありませんが、1997年までは2,200mでした。

1995年に国際的なレースになるまでは地元馬だけのレースでしたが、2020年には近隣国の参加馬がいなくなったため、非公式に地元のレースとなりました。これはコロナ禍の影響です。

 

クイーンエリザベス2世チャレンジカップステークス(アメリカ)

アメリカでは1984年に、クイーンエリザベス2世カップが開催されました。日本や香港とは異なり、このレースは3歳牝馬のみが対象で、全長わずか1,609mの芝コースで行われます。とはいえ、日本のものと同様にG1サラブレッドのフラットレースです。

 

クイーンエリザベス2世ステークス(イギリス)

現在、クイーンエリザベス2世ステークス芝の1,609mで開催される、G1フラットレースです。また、他のレースが牝馬限定なのとは異なり、3歳以上の競走馬なら参加できます。毎年10月に開催されているブリティッシュ・チャンピオンズ・デイ・シリーズの一部です。

エリザベス女王は、イギリスの君主なので、イギリスが先にこのレースを開催していたのはうなずけます。正式な発足は1955年。それ以前は、「ナイツ・ロイヤル・ステークス」と呼ばれていました。改称は1953年に戴冠したエリザベス2世女王に敬意を表したものです。

このレースも当初より変化がありました。まず、1971年に競馬のグレード制が導入された際にはG2レースでした。それが1987年にG1となりました。また、2008年から2012年まではブリーダーズカップ・チャレンジシリーズの一部として開催されていました。このレースは創設以来毎年9月に開催されていましたが、2011年からは10月開催となり、ブリティッシュ・チャンピオンズ・デイの一部となりました。

 

エリザベス2世女王について

 

エリザベス女王杯について学びましたが、次はこのレースが捧げられているエリザベス2世女王について勉強しましょう。日本に天皇がいるように、イギリスにも君主がいます。エリザベス2世女王は昭和天皇の時代からイギリスに君臨しています。

正式な名前は、エリザベス・アレクサンドラ・メアリー・ウィンザーで、1926年4月21日にヨーク公夫妻の娘として生まれました。当時の君主は、その叔父であるウェールズ国王エドワード8世でした。

エリザベス・ウィンザーは、父のジョージ6世公爵に次ぐ3番目の王位継承者でした。しかし、エドワード8世は、離婚したウィンザー公爵夫人ウォリスと結婚するために王位を退いたのです。エリザベス2世女王は1952年2月、すぐに父の跡をついでイギリス女王となりました。

エリザベス2世女王は、一般には乗馬と競馬への愛で知られています。馬との最初の出会いは、4歳の時に出会ったペギーというポニーで6歳から乗馬し始めました。

この活動への愛は、16歳の時にビッグゲームとして知られる優勝馬を紹介された際に情熱へと花開きました。彼女は戴冠式で故ジョージ6世の血統と競走馬を受け継いだので、その情熱の行き先は当然のことだったのでしょう。

女王陛下はギャンブルにはまったく興味がありませんでしたが、繁殖の概念とその結果にはご執心でした。もちろん、馬術家として乗馬にも惹かれていました。