外国にはない日本特有のばんえい競走について見てゆきましょう。ばんえい競走に使われている馬の種類など徹底的に解説します。
もし、競馬は、どの馬が1着になるのかを予想するだけでその他に特別なことはないと思っているのであればそれは、大きな間違いです。そのような古い考えをくつがえすようなレースの形態が存在します。そのうちの1つが日本で行われているばんえい競走です。
ばんえい競走は、時にはドラフトレースとしても知られています。ばんえい競走では、重いソリを馬が砂でできたレースコースや障害の傾斜を引っ張ります。その重いソリの上にこのレースではジョッキーではなく、ドライバーと呼ばれる騎手が他の馬よりも速く、1着を目指して馬を走らせます。
ばんえい競走は、明治時代の1900年代頃から始まりました。ばんえい競走の起源は、重い農業の機械や木材を運搬することから始まったと言われています。その後、明治時代から馬は、力とスピードが競われるようになりました。
1953年に、ばんえい競走は、北海道の4つの市:北見市、旭川市、岩見沢市および帯広市が管理を始め、最も人気のある競馬となりました。しかし、その後ばんえい競走によって得られる収入が激減したため残念ながら北見市、旭川市、岩見沢市でのばんえい競走に終止符が打たれました。
ばんえい競走で重いソリを引っ張りながら障害傾斜を越す馬には、その性別と年齢による体重制限が設けられています。雌馬と若い馬は、雄馬またはせん馬と比べて比較的軽いソリを引っ張ることになっています。また、馬のグループや評価による要素も関わってきます。この評価は、いままでの競走で獲得した賞金に基づいています。
ばんえい競走のグループシステムは日本のサラブレッド競馬と非常に似ています。グループは1から26にクラス分けされます。通算獲得賞金が最も高い順から低い順に順位が決められ、次の通りにクラス分けされます。
- オープン (Open)
- A1
- A2
- B1
- B2
- B3
- B4
- C1
- C2
- D
しかし、ばんえい競走に出馬する馬が引っ張るソリの重量はグループやクラスにによって異なることはありません。例えばドライバーと呼ばれる騎手が規定されている体重の75キロよりも軽い場合、その規定重量を満たすためにソリに重りが加えられます。
レースコース
ばんえい競走は、通常ダートコースで行われます。10頭の馬が競走できるようコースのレーンは縄で分けられます。そして競走開始前、馬はスタートゲートに待機させられます。合図と共にばんえい競走が始まり次第、出馬している馬は、2つの障害傾斜を越えなければなりません。第2障害は第1障害よりも傾斜が急であり、この第2障害は、ばんえいポイントととも呼ばれています。
馬は、第1障害を越えた後、次に進む前に休むことを許されています。そしてばんえい競走ではソリが完全にゴールラインを越えないとゴールインしたことに見なされません。
通常のばんえい競走のレースコースは砂で出来ています。大量の砂塵が舞い上がって、ばんえい競走の騎手と馬に支障をきたす恐れがあるため、地面を固めるための散水が行われます。そして、馬が快適に走れるようにレースコースには暖房システムが組み込まれています。
ばんえい競走で一般的に使われている馬について
ばんえい競走ではより重いものを運ぶことができるばん馬が使用されることが一般的です。ばん馬は、大きな筋肉があり、ほとんどの馬よりも体高があります。
ばんえい競走に出馬する馬の多くは、もともとその肉(桜肉)のために繫殖された馬から選抜されます。毎年2月と8月に2歳の馬がばんえい競走に出馬できる素質があるかの能力検査が行われます。なお、不合格となった馬は生産者に送り返され、食肉、観光、イベントのために使用されます。
ばんえい競走に使われる馬の種類は主に重量種の馬が一般的ですが、ばんえい競走のために育種された馬の種類もあります。ばんえい競走の柱となってきたばんえい競走馬には純血種や交雑種などさまざまな馬があります。
そして、その日本のばんえい競走の基礎を築き上げてきたばん馬の基礎は、ペルシュロン、ベルジアン、ブレトン、クライデスデール、シャイア、ブーロンネー、ブラバッソン、アルデネスの8種類です。
- ペルシュロン(Percheron):ペルシュロンは重量系の筋肉質の馬で、よく働く馬として知られています。毛色は青毛や芦毛でフランス原産の馬です。
- ベルジアン(Belgian):ベルジアンは、体重900キロ、2,000ポンドを超えることから超重量級の馬として知られています。また、ベルジアンはばん馬の中でも最も力強い品種としても知られています。毛色は鹿毛で、たてがみと尾は、やや黄色を帯びています。
- ブレトン(Breton):ブレトンとは東洋とヨーロッパ種の馬を交配した交雑種です。毛色は栗毛や糟毛で、たてがみや尾にはさまざまな色があります。この品種は、主に農作業、軍隊用途の他、ばんえい馬とラバの生産などにも用いられます。
- クライデスデール(Clydesdale):クライデスデールは農作業でよく使われているスコットランド原産の馬です。毛色は鹿毛で全身にわたって白い模様が覆う特徴があります。
- シャイアー(Shire):シャイアーは体高が高い英国原産のばんえい品種です。この品種は、世界で最も大きく、体高が高い馬として世界記録があるほどです。毛色は鹿毛や青鹿の他、青毛や芦毛のものも見られます。
- ブーロンネ(Boulonnais):ブーロンネはしばしば芦毛であることから「白い大理石の馬」としても知られています。栗毛に青毛のブーロンネも存在します。
- ブラバンソン(Brabançon ):ブラバンソンは世界に存在するばん馬の中でも力強い品種の1つです。毛色は薄い栗毛で、たてがみと尾は、やや黄色を帯びています。
- アルデンネは世界で最も古いばんえい馬品種です。アルデンネは古代ローマ時代から使用されてきて、大きな体格で、筋肉質です。短く、強靭な脚があり、毛色は栗毛、芦毛、月毛などがあります。
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